海外旅行中のスマホ、タブレットのネットワーク、 Wi-Fi接続入門
2022.12.8
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海外旅行中も日本と同じようにスマホを快適に使いたい! そんな時は現地のSIMカードを購入して利用するのがおすすめ。SIMカードを購入すればタイの現地キャリアを使えるためタイ国内の通話に利用できるのはもちろん、インターネットもモバイルデータ通信で割安な料金で利用できます。タイのSIMカードの買い方、使い方を紹介します。
目次
タイでSIMカードを購入して使う場合、はじめにチェックしなくてはいけないのがスマホのSIMロックの確認。日本で買ったスマホで海外のSIMカードを使う場合、SIMロックを解除しないと使えません。海外旅行をする前にお使いのスマホのSIMロックを今一度確認しておきましょう。
タイのSIMカードを購入できる場所は、通信キャリアの支店、コンビニ、オンラインショッピングサイトなどさまざま。なかでも旅行者が手軽に購入できるのが空港です。スワンナプーム国際空港では到着ロビーに複数通信キャリアの窓口があります。空港で購入すれば到着後すぐにインターネットが使えるようになるので便利です。
タイを代表する大手通信キャリアはAIS(エーアイエス)、TrueMove(トゥルームーブ。以下Trueと表記)、dtac(ディータック)。この3社の中からSIMカードを選べば電波もよく、追加サービスの買い足しや手続きもしやすいのでおすすめです。
SIMカードは短期利用のツーリストSIM、使う分だけ買って使うプリペイドSIMがありますが、移住や仕事などで長期間利用する場合は、日本の通信キャリアと同じように月額料金を支払って利用することもできます。
次に、購入方法と利用の仕方を紹介します。
旅行でタイに滞在するならツーリストSIMが便利です。ツーリストSIMは5日、8日、15日、30日など利用期限ごとに料金プランが設定されているので、滞在日数に合わせてSIMカードを選べばよく、購入時にどれを買うか迷うこともありません。空港をはじめ通信キャリアの支店やコンビニ、オンラインショッピングなどで購入することができます。前述したように、SIMカードはおもに利用期間ごとの料金が設定されていますが、各社でモバイルデータ通信時の通信量などに違いがあります。
また、SIMカードを購入すれば各社が提供しているWi-Fiスポットに無料接続できるようになるので、市街地ではさらにインターネットが使いやすくなります。エリアにもよるかもしれませんが、通信が切れたり止まったりすることもなく、快適に使うことができます。ほかにもLINEやWeChatなどのアプリのデータ通信料が無料になる特典もあるので、SNSやメッセージアプリを頻繁に使う人は無料特典対象のアプリをチェックして通信キャリアを選ぶといいかもしれません。
SIMカード購入時にはパスポートの提示が必要です。空港で買う際は時期や時間帯によって行列ができることもあるため、時間に余裕をもってスケジュールを立てることをおすすめします。
期間 | 料金 | 通信量 |
5日 | 160バーツ(約610円) | 5G-5GB |
8日 | 299バーツ(約1140円) | 5G-15GB |
15日 | 599バーツ(約2280) | 5G-30GB |
30日 | 1250バーツ(約4750円) | 5G-300GB |
URL:
https://www.ais.th/travellersim/jp(5, 8, 15日プラン、日本語ページあり)
https://www.ais.th/travellersim(30日プラン、英語ページのみ)
期間 | 料金 | 通信量 |
8日 | 399バーツ(約1520円) | 5G-無制限 |
16日 | 299バーツ(約1140円) | 4G-15GB |
15日 | 699バーツ(約2660円) | 5G-無制限 |
30日 | 599バーツ(約2280円) | 4G-30GB |
30日 | 999バーツ(約3800円) | 5G-無制限 |
期間 | 料金 | 通信量 |
4日間 | 149バーツ(約570円) | 5G-5GB |
8日間 | 299バーツ(約1140円) | 5G-15GB |
15日間 | 599バーツ(約2280円) | 5G-30GB |
プリペイドSIMカードのよいところは使うデータの分だけ購入できること。プリペイドとは先払いのことで、利用する前に料金を払うので使いすぎる心配がありません。旅行中、できるだけ節約したい、必要最低限のデータ通信ができればよいという場合におすすめです。
購入できる場所は、通信キャリアの支店、タイ国内向けオンラインページまたはAmazonなどの日本向けオンラインストアがあります。コンビニでも購入はできますが、店員が不慣れで対応できないこともあるため、通信キャリアの支店の方が安心できるでしょう。
それでは、通信キャリアの店頭でプリペイドSIMカードを購入する方法を紹介します。
店頭で購入する際は、まずプリペイドSIMカードを購入したいことを店員に伝えます。こちらも購入時にパスポートの提示が必要なので忘れないように持参しましょう。
プリペイドSIMカードはデータ通信量や日数によって複数のプランがあるので、使いたい容量によって選びます。利用日数は7日、30日、90日間から1年間有効なプランまで各社さまざまなので、滞在日数や用途によって選んでください。
SIMカード購入後にデータを使い切ってしまった場合は、追加で購入することもできます。追加購入することをトップアップといい、コンビニや通信キャリアの支店、サイト、アプリで行います。
次項ではトップアップの方法を紹介します。
コンビニでトップアップする際は、レジでSIMカードのキャリア名とトップアップしたい金額を伝えて、追加データを購入します。「トップアップ」とひとこと言うだけで何がしたいかは伝わるので、タイ語や英語を話せなくても大丈夫です。
支払いが終わるとレシートが渡されます。レシートにはトップアップのためのPIN(番号)が書かれているので、誤って捨てないようにしましょう。レシートを受け取ったら、以下のふたつの方法のどちらかでトップアップを行います。
ひとつ目は、通信キャリアのサイト上で電話番号とPINを入力する方法。
ふたつ目はスマホの電話アプリを使ってトップアップする方法です。
ふたつ目の方法を具体的に説明します。
以上の3ステップで完了です。コンビニの機械によっては購入時にチャージできるものもありますが、追加データをコンビニで購入しただけではSIMカードにチャージされていないので注意しましょう。コンビニではトップアップのデータ量は最低50バーツ分から購入できます。
次に、通信キャリアの支払機でトップアップする方法を紹介します。
支払い機はショッピングモールなどの通信キャリアの支店の店頭にあります。言語はタイ語のほか英語も選べるので、英語が少しわかれば操作は難しくないでしょう。
購入の仕方は以下の5ステップです。
トップアップが正常に完了すると携帯電話にSMSが届くので詳細を確認できます。トップアップのデータ量は20バーツ分から購入できます。
コンビニや店頭の支払い機でトップアップが正常に完了し、追加された金額を確認したら、次は追加購入するパッケージを選びます(データ量を使い切ると低速制限がかかるため、トップアップしただけでは快適にインターネットを使うことができません)。
追加パッケージはデータ通信量や速度を追加するものや、データと通話をセットで追加するものなどさまざまなプランがあるので、必要なプランを選択して購入してください。購入は通信キャリアのアプリやサイトをはじめ、スマホの電話アプリからも行えます。電話アプリを利用して購入するには以下の3ステップを行うだけです。
購入が正常に完了するとSMSが届きます。
長期利用するならアプリをインストールするのがおすすめ。トップアップから支払い、追加購入まですべてアプリ上で行えるので便利です。
タイに長期滞在するなら日本と同じように通信キャリアの月額契約をするのがおすすめ。月額契約は通信キャリアの支店で申し込みます。契約の際は以下が必要です。
月額で利用する場合のSIMカードはポストペイドと呼ばれる後払い式のものになります。この契約方法は日本で携帯電話を利用するのと同じようにできるので、使い勝手がよく不自由なく使えます。ポストペイドSIMカードの契約プランは半年、1年、2年と長期間継続して利用することで月額料金が安くなるので、契約期間とタイ滞在予定期間を確認してから契約するようにしましょう。月額料金はおもにデータ速度や通信量によって選ぶようになっています。
各社の月額料金の一部を紹介します。
※月額料金は時期やキャンペーンにより変更となる場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
容量 | 料金 |
30GB | 399バーツ(約1520円) |
40GB | 599バーツ(約2120円) |
60GB | 799バーツ(約3040円) |
上記はほぼ通年行われているキャンペーン料金
容量 | 料金 |
10GB | 99バーツ(約1140円) |
30GB | 399バーツ(約1520円) |
30GB | 499バーツ(約1900円) |
容量 | 料金 |
20GB | 349バーツ(約1330円) |
30GB | 449バーツ(約1700円) |
40GB | 449バーツ(約1700円) |
50GB | 599バーツ(約2120円) |
長期滞在の場合、最初からポストペイドSIMカードを選んでもよいですが、プリペイドSIMカードを利用しているとSMSでキャンペーンのお知らせが届くので、そちらで割安なプランを見つけることもできます。プリペイドSIMカードからポストペイドSIMカードへの変更は自由にできるので、まずはプリペイド式を利用してみて、お得なプランが見つかった時に乗り換えるのもよいかもしれません。
タイは通信環境が整っているので、タイのSIMカードがあれば外出先でも不自由なくインターネットが利用でき、困ることはありません。自分のスマホにSIMカードを挿入するだけでモバイルデータ通信が使えるようになると、Wi-Fi機器を契約したり、持ち運んだり……といった手間を減らすことができます。旅行中は地図アプリを見たり、レストラン情報を検索したりする機会も増えるのでインターネットの利用は必須といえます。現地のSIMカードを購入して、日本と同じようにインターネット環境を整えて旅行を楽しんでくださいね。
監修:地球の歩き方
※こちらの記事は、1バーツ:3.8円を参考に計算しています。