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【NY観劇ガイド】本場ブロードウェイで見ておきたいミュージカルやパフォーマンスをピックアップ!チケットの取り方や観劇時のマナーも解説
2022.12.8
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皆さんは、ニューヨークにどんなイメージを持っているでしょうか。自由の女神やタイムズスクエアなどの観光スポット、ジャズバーや流行の最先端をいくファッション街、映画やドラマの撮影スポット……。どこか「大人向け」な街のイメージがあるかもしれません。しかし、じつはニューヨークにも子供が楽しめるスポットがたくさんあるんです。今回ご紹介するのは、フラットアイアン地区からエンパイア・ステート・ビルまで、子供連れファミリーにおすすめのコース。スタートからゴールまで大人が歩いて徒歩15分の距離ですが、子供に大人気の店から、ランチスポット、おやつが買える店、トイレスポットなどたくさんの情報を盛り込んでいます。治安もよく安心で、子供も大人も楽しめる大満足な一日になるはずです。
目次
最初のスポットは、「ハリー・ポッター・ニューヨーク」。2021年6月にニューヨークにオープンした、世界最大級のハリー・ポッター・ストアです。種類豊富なハリー・ポッターグッズはもちろん、映画で使用された小道具や実際にハリー・ポッターの世界に入り込んだかのような体験ができる展示など、見どころが満載。店内に入った途端、大人も子供もテンションが上がります。
たとえば、店内にはこんなスポットも。青白く光る球体の前に立つと球体に現れる人気キャラクターと、手元にある杖でバトルをすることができるんです。こちらは無料で楽しめるので、家族でバトルを楽しんでみるとよいでしょう。
ハリー・ポッターファンなら自分の杖が欲しいと思う方も多いはず。さまざまな種類の杖も販売されているので、バトルを楽しんだあとは自分に合う杖があるかを探してみましょう。杖コーナーはとても人気なので、人だかりが絶えません。
店内を進んでいくと、魔法界への入口のような、本が積み重なったアーチに誘い込まれます。壁のレンガはハリー・ポッターのロケ地であるキングス・クロス駅をイメージしてデザインされました。奥には、煙突飛行ネットワークの燃え盛る炎の暖炉を模したエレベーターや赤い電話ボックス、等身大の人気キャラクターのパネルなど、ファンにはたまらない撮影スポットが充実しています。
ファッションコーナーには、子供だけでなく大人もつい欲しくなる、各寮ごとに色分けされたセーターや魔法使いのローブも。今年のハロウィーンは、親子そろってこのスタイルで決まり?
店内には「バタービール・バー」があり、甘いバタービール(ノンアルコール)が飲めます。店内をひととおり見終わったら、子供と一緒にバタービールを楽しんでひと休みしましょう。
ハリー・ポッター・ストアを出て北へ1分ほど歩くと「フラットアイアン・ビル」が現れます。フラットアイアン・ビルはニューヨーク市内ではじめて建てられた鉄骨造りのビルで、シカゴの有名建築家ダニエル・バーナムが設計しました。完成は1902年で、ニューヨークの歴史ある象徴のひとつです。
特徴はなんといっても三角形の不思議な形。この22階建てのビルは昔の平たいアイロンのような形状をしており、ビルの名前も平たいアイロン(英語でフラットアイアン)が由来となっています。
5番街とブロードウェイの交差点の広場に収まるよう建てられたので、三角形の頂点にあたる、一番とがっている部分の幅はわずか2mほどしかありません。
撮影スポットとしても人気のランドマークで、映画『スパイダーマン』にも登場しました。残念ながら、オフィスビルのため中に入ることはできません。訪れた記念に、外から家族で写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
子供と一緒に観光していると、どこでランチをすればいいか迷ってしまう方もいるかもしれません。筆者のおすすめは、ニューヨーク発のハンバーガー「シェイク・シャック」のマディソンスクエア・パーク店。日本でも人気が高い「シェイク・シャック」の1号店で、きれいに整備された公園内にあり開放的で、テーブルと椅子がたくさんあるので子供連れのランチにぴったり。
ハンバーガーとポテトにシェイクがあれば、お腹が空いた子供の機嫌も直るに違いありません。
外に席があるため、多少子供が騒いでも大丈夫です。なにかと気を遣うことが多い子供連れには安心ですね。また、ハンバーガーメニューにはニューヨークらしく、ベジタリアン・バーガーもあるので、カロリーが気になる……という大人にもこれまた安心です。
シェイク・シャックは、ニューヨークで予約の取れない高級レストランとして有名な「イレブン・マジソン・パーク」、「ユニオンスクエア・カフェ」、「グラマシー・タバーン」、「ザ・モダン」を成功させたレストランオーナーのダニー・メイヤー氏が、2004年にハンバーガーの店をここマディソンスクエア・パークにオープンしたのが始まりです。当時は「あの高級レストランのオーナーが開いたハンバーガー店の味はいかに?」とニューヨーカーが興味津々で列をなしたものです。
現在でも、記念すべき1号店は人気で、列が途絶えることがありません。
食事のあとは、公園内の噴水を見たり、公園内から見えるエンパイア・ステート・ビルを眺めたりと飽きることがありません。公園内には2022年8月に新装したドッグランもありますので、犬好きの子供は犬が走り回る姿が見られてうれしいかもしれませんね。
残念ながら、マディソンスクエア・パーク内にはトイレはありません。トイレを利用する場合は、後述のトイレスポットを参考にしてみてください。
「シェイク・シャック」があるマディソンスクエア・パーク周辺は、観光客が集まるため、手軽につまめる軽食系の出店も多くあります。上の写真はマディソンスクエア・パーク向かいにあるイータリー(食材販売とレストランを併設した、イタリア発の総合フードマーケット)の出店で、ナポリ・ピザを買うことができます。小腹がすいたときは、こちらの出店を活用するとよいでしょう。
マディソンスクエア・パークの向かいにあるイータリーのアウトドア席「イル・パティオ・ディ・イータリー」も、子供連れにおすすめです。前述のイータリーの店内にも複数のテナントが入っていますが、いわゆるフードコートのような雰囲気で、混み合っていることが多いです。そのため通りの様子を眺めながら食事ができるアウトドア席のほうが、子供には飽きなくて楽しいかもしれません。とても雰囲気がよいので、子供だけでなく大人ももちろん楽しめます。イル・パティオ・ディ・イータリーでは、ブルスケッタやパスタを食べることができます。
歩き回って疲れてきたときに覚えておきたい、おやつの店。ひとつの建物に、つぶつぶアイスの「ディッピン・ドッツ」と、さまざまなフレーバーが楽しめる「ドク・ポップコーン」の両店が入っています。
つぶつぶアイスにしようか、ポップコーンにしようか、悩んだら両方買いましょう! 店内には飲食スペースがないので、座って食べたい場合は徒歩2、3分のマディソンスクエア・パークへ戻るのがおすすめ。公園内外にベンチやテーブルがたくさんあります。
日本とは違い、残念ながらニューヨークには公衆トイレがあまりありません。施設内にはある場合もありますが、デパートの中は広くてトイレの場所がわかりづらく、レストランやカフェのトイレは狭いことが多いです。地下鉄の駅にはトイレがありません。そのため、子供がトイレに行きたくなったときに使えるトイレを覚えておくと安心です。
今回のコースに近いところでは、5番街(5th Avenue)と6番街(6th Avenue)の間、23丁目にある「ホームデポ」の建物地下にトイレがあります。ホームデポとは、日本でいうホームセンターのような店です。
トイレの場所は、入口から入って中央のエスカレーターで地下に降りると左手に“Rest Room(トイレ)”のサインがあります。わからなかったら、オレンジ色のエプロンをつけているスタッフに”Where is the rest room(トイレはどこですか)?” と聞きましょう。筆者の経験上、ホームデポのスタッフは親切な人が多いです。トイレは男女別でわかれており、従業員も使用するため比較的きれいに保たれています。女性用にはかなり広い個室があり、オムツ交換台もあるので、小さな子供がいる場合は便利です。
次は、数学の体験型施設、「国立数学博物館」へ向かいましょう。ディッピン・ドッツ、ドク・ポップコーンやホームデポから徒歩5分程度で行くことができます。
館内には、頭を使うパズルやゲーム、さまざまな展示があり、遊びながら数学や物理が学べます。特に、四角い車輪の三輪車は必見。子供と一緒に、どうやったら漕げるんだろう? と考えてみてください。博物館は大人も子供も楽しめますが、特に子供にとってはよい学びの場となるでしょう。
国立数学博物館を満喫したら、次はニューヨークを代表する102階建ての高層ビル、「エンパイア・ステート・ビル」の展望台に向かい、ニューヨークの街並みを眺めてみましょう。ニューヨークに来たからには、展望台から一望できる大都会の景色ははずせません。朝~夕方でも迫力ある街並みが見られますが、特に夜景は圧巻。ニューヨークのパワフルさをダイレクトに感じることができます。少し値が張りますが、一度見たらきっとニューヨークに来た! と実感が湧くはず。筆者一押しのおすすめスポットです。
チケットは事前にオンラインで購入しておいたほうがスムーズに入場できますが、当日チケット売り場で購入することもできます。チケット売り場はビルの2階にあります。現在、コロナ渦の影響もあり人出は落ち着いていますが、やはり週末や夏休み、アメリカの連休シーズンには混み合います。また、昼間より夜景の時間帯が人気です。あまり並びたくないという方は、平日の朝~夕方に向かう、事前にチケットを購入しておく、など対策を行うとよいでしょう。
ほかにも、1階には数ヵ所に無料の撮影スポットがあります。チケット購入までの待ち時間や、空いた時間を利用して家族で記念写真を撮りましょう。
エンパイア・ステート・ビルからの絶景を眺めたあと、今度は5番街を歩いてニューヨーカー気分を味わいながら、エンパイア・ステート・ビルとの記念撮影スポットを探しましょう。エンパイア・ステート・ビルはどの角度から見ても存在感がありますが、筆者のおすすめは5番街を34丁目まで北上した場所。写真のように、ニューヨークの街並みとともにエンパイア・ステート・ビルがそびえ立つ様子が特にきれいに見られます。
またそのおすすめの場所へ行く最中に、5番街左手にあるエンパイア・ステート・ビルをずっと眺めながら散策できるので、ニューヨーク気分がたっぷりと味わえます。エンパイア・ステート・ビルを背景にした素敵な写真を撮ることができる絶好の自撮りスポットですので、ぜひ家族で写真を撮ることをお忘れなく。きっと思い出の写真になりますよ。
最初のハリー・ポッター・ストアから、ゴールのエンパイア・ステート・ビルまでのおすすめコースを紹介しました。いくつかスポットをピックアップしましたが、子供の年齢やそのときの気分に合わせて、行きたい場所を組み合わせてみてくださいね。もしコースを回り終わったあとに体力が残っていれば、ブロードウェイで公演されているハリー・ポッターのミュージカルを鑑賞するのもおすすめです。ニューヨークは、ベビーカーを押していると見ず知らずの方がドアを開けてくれたり、地下鉄やバスで席を譲ってくれたりする、子供連れに優しい街です。子供連れでも大丈夫?と心配することなく、ぜひニューヨークへいらしてくださいね。お待ちしています!
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO:Hideyuki Tatebayashi *Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
※こちらの記事は2022年9月時点のものです。最新情報は必ず各自でご確認ください。
※記事内の料金は、1ドル:約144円を参考に計算しています。
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