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ビンテージ初心者でも入りやすい!ニューヨークのおしゃれでコスパがよいショップ5選

青山 沙羅

青山 沙羅

アメリカ・ニューヨーク特派員

更新日
2023年3月27日
公開日
2023年3月23日
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アメリカでは、まだ十分に使える古いものを大切にする精神があるためビンテージショップが人気です。ニューヨークにも、マンハッタンやブルックリンなどの各エリアに有名なショップがあります。今回は、ビンテージ初心者でも敷居が低く、手頃な価格かつコンディションのよいものが手に入るマンハッタンにある店を5つ紹介します。

1.すてきなビンテージドレスが探せる「シティオペラ・スリフトショップ」

チェルシーにある「シティオペラ・スリフトショップ」

ひとつ目は「シティオペラ・スリフトショップ」。こちらの店もそうですが、ニューヨークでは古着や食器、家具を取り扱う店は「スリフトショップ」が多いです。
スリフトショップでは、一般からの寄付品が販売され、収益は慈善団体の支援に充てられます。寄付した人は不要品処分ができるとともに、免税を受けることができます。
ビンテージショップは、20〜99年前の時代を反映した中古品や売れ残り品などの在庫を専門業者(バイヤー)から仕入れて販売するお店です。

ウエディングドレスにもなりそうな白いドレス

商品価格が安いのは、仕入れにコストがかからないスリフトショップですが、寄付品であるため当たり外れがあったり、品薄の場合があったりします。どちらも似たような形態の店ですが、違いを把握しておくとより好みの商品を見つけやすいでしょう。自分好みの商品に出合えたときは、宝探しのような達成感がありますよ。

ニューヨーク・シティオペラのサポート団体として40年以上運営

シティオペラ・スリフトショップは、チェルシーエリアのハイライン26丁目の出入り口のすぐ脇にあります。ニューヨーク・シティオペラのサポート団体が運営しており、家具や食器、古着などが格安で販売されています。

商品は多くが美品で、センスがよいものばかり。オペラで使用された衣装が売られることもあるそうですよ。

店内中央にはピアノがある

【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★★(星5)

店内はきれいにディスプレイされており、中央にはピアノがあって、スリフトショップというよりはサロンのよう。オペラのサポート団体だけあり、古着といっても男女ともきちんとした外出着が多いです。試着室は3つあるので購入前にサイズを確かめることができます。

値段は高いだろうと思いきや、ほぼ新品のレディースのパンツが20ドルなど、手頃なものもあります。サイズが合えば欲しかったのですが、大きめだったので諦めました。

ほかにも、ビーズ刺繍が施されたワンピースやウエディングドレスにもなりそうな白いドレスなどは120〜150ドルほどだったので、高価格なものばかりではないかもしれません。内装もすてきで、センスのよい商品が多かったため、ニューヨークを舞台にした映画『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公キャリーが、ビンテージショップで結婚式用のドレス(白いスーツ)を探したのはここだったかも……などと妄想してしまいました。

定期的に商品チェックする常連客がいるようで、筆者も再訪予定です。

  • 靴やバッグも
  • ところどころにオペラを感じさせる
  • メンズもきちんとした外出着が多い
  • ハイラインの26丁目の出入り口のすぐ脇
  • 状態がよく、欲しいものが探せそう
  • 地下階には家具や食器などインテリア系がある

シティオペラ・スリフトショップ(英語名:CityOperaThriftShop)

住所
513W26thSt,NewYork,NY10001
エリア
チェルシー
取扱商品
古着、靴、バッグ、アクセサリー、家具、食器、絵画、ピアノなど
営業時間
月〜土11:00〜18:00日12:00〜18:00
定休日
無休
公式サイト
http://www.cityoperathriftshop.org/

2.店全体がアート作品のよう「ビンテージ・スリフトショップ」

グラマシーにある「ビンテージ・スリフトショップ」

売上利益はユダヤ系団体および高齢者支援の資金に充てられている「ビンテージ・スリフトショップ」。一歩店内に足を踏み入れると、アートの世界が広がります。

整理された店内は店自体がアートのよう

選び抜かれた美品が陳列されており、眺めていると豊かな気持ちになってきます。衣類も良質なものが置いてある印象です。シーズン変わりの商品入れ替え時に、30%や50%オフなどお得な割引もしているので、要チェックです。

美しいガラス製品は意外と安い
色分けされたメンズコーナーにはネクタイや靴もある

【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★★(星5)

筆者が定期的に訪れている店で、商品数やクオリティが安定しているのが魅力。個人的には食器が好きで、過去にグラスを購入したことがあります。食器でおすすめなのはセット崩れした(1〜4個の半端な)グラス類で、格安で売られています。

全ての商品、インテリアを見ても一切ほこりを被っておらず、愛情を持って手入れされていることがわかります。

  • 部屋が華やかになりそうなソファ
  • 涼しげな皿
  • 写真一番左のグラスを筆者宅ではビールグラスとして利用
  • レディースの靴
  • 美しいブルーのガラス瓶
  • 取扱商品は古着、アクセサリー、家具、食器、レコードなど

ビンテージ・スリフトショップ(英語名:VintageThriftShop)

住所
2863rdAve,between22&23StreetsNewYork,NY10010
エリア
グラマシー
取扱商品
古着、靴、バッグ、アクセサリー、家具、食器、絵画、レコードなど
営業時間
日〜木10:30〜19:00金10:30〜日没土曜休
公式サイト
http://www.vintagethriftshop.org/

3.ニューヨーカーにも人気がある「ハウジング・ワークス」

「ハウジング・ワークス」グラマシー店

「ハウジング・ワークス」の母体は1990年に設立したエイズのサポート団体で、マンハッタンおよびブルックリンにスリフトショップ、ソーホーに書店があります。今回紹介するのはグラマシー店のスリフトショップです。

グラマシー店では古着、靴、バッグ、アクセサリー、家具、食器などが幅広く売られており、各コーナーに分かれています。コートやトップスなどは色別に分かれているので、好みの商品を探しやすいです。

筆者が10年以上通っているお気に入りのスリフトショップ

置いてある商品の値段がとても安いのは、個人の寄付品を無料で引き取っているからです。引き取る品物は洗濯済みであること、コンディションがよいものなど条件があるため、ほぼ新品状態の美品が手に入ることも。

高級住宅街が近いため、しっかりした古着も多い。写真はスーツ
カラーコーディネートされているアクセサリー

【在住者の本音コメント】
価格:$ 安め(火曜日は、学生とシニアは20%オフ)
総合評価:★★★★★(星5)

ハウジング・ワークス グラマシー店は筆者のお気に入りのスリフトショップで、今まで食器類やクリスマスのデコレーション、ワンピース、コートなどの古着を購入しました。古着の品質はよく、10年近く経った現在でも着用しています。特に好きなのは食器で、普段使いのものが1ドル〜8ドル程度。ごくまれに和食器に出合える嬉しいサプライズも!

グラマシーは高級住宅街のため、一流ブランドの家具や食器、衣類が安価で売られることがあるため、掘り出しものに出合える可能性も高いです。ただし、こちらの店舗は訪れるタイミングによっては当たり外れがあることも。裏切られるときがあっても(笑)、お気に入りの店です。

  • 家具は思わぬ安価で売られていることも
  • ニューヨーカーにも人気が高い
  • 和食器を発見することも
  • 書籍やレコードのコーナー

筆者が購入したもの

筆者も過去にこちらの店で食器(皿、ガラスボウル、グラス)、クリスマスのデコレーション(ウエッジウッドのオーナメント)、ワンピース、ジャケット、ニットキャップを購入しました。

商品一例として食器を紹介します。和皿は特にお気に入りでほぼ毎日食卓に登場しています。

  • 中央クリスマス柄皿5ドル後方クリスマス柄ボウル各4ドル
  • 左青いガラスボウル5ドル右ウェッジウッドの小皿各3ドル
  • 左和皿8ドル右皿(インドネシア製)各3ドル

ハウジング・ワークスグラマシー店(英語名:HousingWorksGramercyThriftShop)

住所
157E23rdSt,NewYork,NY10010
エリア
グラマシー
取扱商品
古着、靴、バッグ、アクセサリー、家具、食器、絵画、書籍、レコードなど
営業時間
月〜土11:00〜19:00日12:00〜17:00
公式サイト
https://www.housingworks.org/locations/gramercy-thrift-shop

4.安さと豊富な商品数で人気「L・トレイン・ビンテージ」

イーストビレッジにある「L・トレイン・ビンテージ」

イーストビレッジにある人気のビンテージショップ「L・トレイン・ビンテージ」。人気の秘訣は「値段がとにかく安い」「商品がきちんとクリーニングしてあり、きれいな状態である」「店内が広く、商品数が多い」こと。

日本でも同様ですがビンテージといってもピンキリで、全米にあるリサイクルショップの「グッドウィル(Goodwill)」や「サルベーション・アーミー(救世軍)」などでは、低クオリティの商品があることも多いです。そのため、クオリティが保証されている「L・トレイン・ビンテージ」は人気店なのです。

カジュアルな普段着を探すならこの店へ

L・トレイン・ビンテージでは、コートやジャケット類は15ドル、セーター類が10ドル、ジーンズが10ドル、ワンピースが8ドルなど、とにかく激安。服は欲しいけどあまりお金をかけられない、という若者や、ビンテージの仕入れをするバイヤー、人とは違うおしゃれをしたいモデルなども訪れます。

店舗はロウアー・イーストサイドのほかブルックリンにもあります。店名は、地下鉄のLトレイン沿いに店舗があることから名づけられたと思われます。

コート類はほとんどが15ドルという安さ
夏物のワンピース8ドル

【在住者の本音コメント】
価格:$ 激安
総合評価:★★★★(星4)

友人にすすめられて初めて来店したとき、値段の安さと商品が綺麗なことにびっくりしたことを覚えています。コロナ禍以前は地下にもスペースがあり、もっと多くの古着やキルティング製品などがありましたが、2023年1月時点では地下階は営業していませんでした。

筆者は以前、カラフルなニットのジャケットを15ドル程度で購入しました。着用するとよく人に褒められましたが、もともとの品質がそれほどよくないため長持ちしませんでした。値段が安いので1シーズンのみと割り切って購入するとよいでしょう。

  • 豊富な商品数と低価格なことで定評がある
  • ビンテージといえど、きちんとクリーニングがしてあり、綺麗な状態
  • ジーンズは10ドル

L・トレイン・ビンテージ(英語名:LTrainVintage)

住所
2041stAve.,NewYork,NY10009
エリア
イーストビレッジ
取扱商品
古着、靴、バッグ、小物など
営業時間
日〜木12:00〜19:00金土12:00〜20:00無休
公式サイト
https://www.ltrainvintagenyc.com

5.アメカジ好きは必見「スリフトNYC」

14丁目の2ndAveと3rdAveの間にある「スリフトNYC」

ユニオンスクエアの駅から近く、便利な場所にあるビンテージショップ「スリフトNYC 」。流行にとらわれず、自分のスタイルにこだわるニューヨーカーが集まるイーストビレッジならではの品揃えが特徴。

個性的なドレスを見ている客

店内は広くはないですが、選ばれた商品が見やすく陳列されています。米有名ブランドのキャラクターやイラスト、ロゴのついたTシャツやジャケットが多く、アメカジ好きは必見。

お気に入りの1着が見つけられそう
ビンテージのアロハシャツ40ドルくらい
「スリフトNYC」のスタッフ

【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★(星4)

こちらの店はオーナーが親切に対応してくれますので、グーグルレビューの評価が高いのもうなずけます。商品を選ぶのに迷ったら、アドバイスを聞いてもよいかもしれませんね。

スリフトNYC(英語名:ThriftNYC)

住所
226E14thSt,NewYork,NY10003
エリア
イーストビレッジ
取扱商品
古着、靴、バッグ、小物など
営業時間
月〜土11:00〜19:00日12:00〜17:00無休
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/thriftnycles/

まとめ

最後に、ビンテージ・スリフトショップを訪れるタイミングと注意したいポイントを説明します。

訪れるベストタイミング

  • クリスマス・シーズンが一番商品種類が豊富な時期。クリスマス柄の食器やツリーに飾るオーナメント、クリスマスに関するインテリアなど欲しくなるものがいっぱい。プレゼントを選びに来る客も多く、最もにぎわいます。
  • ガラス製品が欲しい場合は、夏季がおすすめ。ビンテージ・スリフトショップは単に中古品を並べているだけでなく、季節に合わせた商品を置いています。
  • 割引やイベントを行っている場合もあるので、事前に公式サイトやSNSでチェックしましょう。

注意したいポイント

  • 店内がせまかったり、食器やガラス製品がまとめて陳列されていたりするので、バックパックや大きいショルダーバッグは不向き。高額なものも置いてあるので、引っ掛けてひっくり返さないよう注意が必要です。
  • 棚の奥にある商品(ガラス製品など食器やアクセサリー)などは無理に出さず、見たいときはスタッフに声をかけましょう。
  • 試着室を使う時は、スタッフにひと声かけましょう。
  • 古着の状態がよくない場合、ノミやダニなどが付いていることがあるので、清潔感のある店で見ることをおすすめします。(今回の5店舗は商品の状態がよい店を紹介しています。)

ニューヨークで、お気に入りの商品に出合えますように。

TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO: Hideyuki Tatebayashi
*Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方

※掲載情報は2023年2月時点の情報です。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、必ず事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
※2023年3月時点で、1ドル:約134円です。

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