子供が主役になれるニューヨーク旅行!ファミリーで一緒に行きたいエリアとスポットを現地在住日本人がご案内
2024.1.9
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アメリカでは、まだ十分に使える古いものを大切にする精神があるためビンテージショップが人気です。ニューヨークにも、マンハッタンやブルックリンなどの各エリアに有名なショップがあります。今回は、ビンテージ初心者でも敷居が低く、手頃な価格かつコンディションのよいものが手に入るマンハッタンにある店を5つ紹介します。
目次
ひとつ目は「シティオペラ・スリフトショップ」。こちらの店もそうですが、ニューヨークでは古着や食器、家具を取り扱う店は「スリフトショップ」が多いです。
スリフトショップでは、一般からの寄付品が販売され、収益は慈善団体の支援に充てられます。寄付した人は不要品処分ができるとともに、免税を受けることができます。
ビンテージショップは、20〜99年前の時代を反映した中古品や売れ残り品などの在庫を専門業者(バイヤー)から仕入れて販売するお店です。
商品価格が安いのは、仕入れにコストがかからないスリフトショップですが、寄付品であるため当たり外れがあったり、品薄の場合があったりします。どちらも似たような形態の店ですが、違いを把握しておくとより好みの商品を見つけやすいでしょう。自分好みの商品に出合えたときは、宝探しのような達成感がありますよ。
シティオペラ・スリフトショップは、チェルシーエリアのハイライン26丁目の出入り口のすぐ脇にあります。ニューヨーク・シティオペラのサポート団体が運営しており、家具や食器、古着などが格安で販売されています。
商品は多くが美品で、センスがよいものばかり。オペラで使用された衣装が売られることもあるそうですよ。
【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★★(星5)
店内はきれいにディスプレイされており、中央にはピアノがあって、スリフトショップというよりはサロンのよう。オペラのサポート団体だけあり、古着といっても男女ともきちんとした外出着が多いです。試着室は3つあるので購入前にサイズを確かめることができます。
値段は高いだろうと思いきや、ほぼ新品のレディースのパンツが20ドルなど、手頃なものもあります。サイズが合えば欲しかったのですが、大きめだったので諦めました。
ほかにも、ビーズ刺繍が施されたワンピースやウエディングドレスにもなりそうな白いドレスなどは120〜150ドルほどだったので、高価格なものばかりではないかもしれません。内装もすてきで、センスのよい商品が多かったため、ニューヨークを舞台にした映画『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公キャリーが、ビンテージショップで結婚式用のドレス(白いスーツ)を探したのはここだったかも……などと妄想してしまいました。
定期的に商品チェックする常連客がいるようで、筆者も再訪予定です。
売上利益はユダヤ系団体および高齢者支援の資金に充てられている「ビンテージ・スリフトショップ」。一歩店内に足を踏み入れると、アートの世界が広がります。
選び抜かれた美品が陳列されており、眺めていると豊かな気持ちになってきます。衣類も良質なものが置いてある印象です。シーズン変わりの商品入れ替え時に、30%や50%オフなどお得な割引もしているので、要チェックです。
【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★★(星5)
筆者が定期的に訪れている店で、商品数やクオリティが安定しているのが魅力。個人的には食器が好きで、過去にグラスを購入したことがあります。食器でおすすめなのはセット崩れした(1〜4個の半端な)グラス類で、格安で売られています。
全ての商品、インテリアを見ても一切ほこりを被っておらず、愛情を持って手入れされていることがわかります。
「ハウジング・ワークス」の母体は1990年に設立したエイズのサポート団体で、マンハッタンおよびブルックリンにスリフトショップ、ソーホーに書店があります。今回紹介するのはグラマシー店のスリフトショップです。
グラマシー店では古着、靴、バッグ、アクセサリー、家具、食器などが幅広く売られており、各コーナーに分かれています。コートやトップスなどは色別に分かれているので、好みの商品を探しやすいです。
置いてある商品の値段がとても安いのは、個人の寄付品を無料で引き取っているからです。引き取る品物は洗濯済みであること、コンディションがよいものなど条件があるため、ほぼ新品状態の美品が手に入ることも。
【在住者の本音コメント】
価格:$ 安め(火曜日は、学生とシニアは20%オフ)
総合評価:★★★★★(星5)
ハウジング・ワークス グラマシー店は筆者のお気に入りのスリフトショップで、今まで食器類やクリスマスのデコレーション、ワンピース、コートなどの古着を購入しました。古着の品質はよく、10年近く経った現在でも着用しています。特に好きなのは食器で、普段使いのものが1ドル〜8ドル程度。ごくまれに和食器に出合える嬉しいサプライズも!
グラマシーは高級住宅街のため、一流ブランドの家具や食器、衣類が安価で売られることがあるため、掘り出しものに出合える可能性も高いです。ただし、こちらの店舗は訪れるタイミングによっては当たり外れがあることも。裏切られるときがあっても(笑)、お気に入りの店です。
筆者も過去にこちらの店で食器(皿、ガラスボウル、グラス)、クリスマスのデコレーション(ウエッジウッドのオーナメント)、ワンピース、ジャケット、ニットキャップを購入しました。
商品一例として食器を紹介します。和皿は特にお気に入りでほぼ毎日食卓に登場しています。
イーストビレッジにある人気のビンテージショップ「L・トレイン・ビンテージ」。人気の秘訣は「値段がとにかく安い」「商品がきちんとクリーニングしてあり、きれいな状態である」「店内が広く、商品数が多い」こと。
日本でも同様ですがビンテージといってもピンキリで、全米にあるリサイクルショップの「グッドウィル(Goodwill)」や「サルベーション・アーミー(救世軍)」などでは、低クオリティの商品があることも多いです。そのため、クオリティが保証されている「L・トレイン・ビンテージ」は人気店なのです。
L・トレイン・ビンテージでは、コートやジャケット類は15ドル、セーター類が10ドル、ジーンズが10ドル、ワンピースが8ドルなど、とにかく激安。服は欲しいけどあまりお金をかけられない、という若者や、ビンテージの仕入れをするバイヤー、人とは違うおしゃれをしたいモデルなども訪れます。
店舗はロウアー・イーストサイドのほかブルックリンにもあります。店名は、地下鉄のLトレイン沿いに店舗があることから名づけられたと思われます。
【在住者の本音コメント】
価格:$ 激安
総合評価:★★★★(星4)
友人にすすめられて初めて来店したとき、値段の安さと商品が綺麗なことにびっくりしたことを覚えています。コロナ禍以前は地下にもスペースがあり、もっと多くの古着やキルティング製品などがありましたが、2023年1月時点では地下階は営業していませんでした。
筆者は以前、カラフルなニットのジャケットを15ドル程度で購入しました。着用するとよく人に褒められましたが、もともとの品質がそれほどよくないため長持ちしませんでした。値段が安いので1シーズンのみと割り切って購入するとよいでしょう。
ユニオンスクエアの駅から近く、便利な場所にあるビンテージショップ「スリフトNYC 」。流行にとらわれず、自分のスタイルにこだわるニューヨーカーが集まるイーストビレッジならではの品揃えが特徴。
店内は広くはないですが、選ばれた商品が見やすく陳列されています。米有名ブランドのキャラクターやイラスト、ロゴのついたTシャツやジャケットが多く、アメカジ好きは必見。
【在住者の本音コメント】
価格:$$ 普通
総合評価:★★★★(星4)
こちらの店はオーナーが親切に対応してくれますので、グーグルレビューの評価が高いのもうなずけます。商品を選ぶのに迷ったら、アドバイスを聞いてもよいかもしれませんね。
最後に、ビンテージ・スリフトショップを訪れるタイミングと注意したいポイントを説明します。
ニューヨークで、お気に入りの商品に出合えますように。
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO: Hideyuki Tatebayashi
*Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
※掲載情報は2023年2月時点の情報です。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、必ず事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
※2023年3月時点で、1ドル:約134円です。