
ニューヨークのシンボル、自由の女神。アクセスや楽しみ方と、行く前に知っておきたいその歴史
2023.2.1
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ニューヨーク旅行の目的のひとつはショッピングだという方も多いはず。旅行者に人気のショッピングエリアは、ニューヨーク市マンハッタン区のど真ん中にある5番街(フィフスアベニュー)。49〜59丁目の間には、5番街の顔「ティファニー」、アップルファンの聖地「アップルストア」、グッチやルイ・ヴィトンのラグジュアリー・ブランドのニューヨーク旗艦店、高級老舗デパートが集結しています。ショーウインドーや店内のディスプレイを見るのも楽しく、ニューヨークまで来た記念に何か買いたいと思わせてくれます。今回は、5番街周辺にあるブランド店、そして高級デパートを一挙紹介。また、5番街には高級店だけではなくデパートのアウトレットもあります。知っておくと得する情報もありますので、お見逃しなく!
それでは、主な有名ブランド店をピックアップして、店名のアルファベット(ABC)順に紹介します。
アメリカを代表するブランドのひとつといえば、やはりアップル。世界中からアップル信者が訪れる「アップルストア」の5番街店は、年中無休で24時間営業。アップル社の新商品を試すことができ、ケースやアダプターなどのアクセサリーも充実。アップル製品に関するワークショップやセミナーを無料で開催しています。
年間5700 万人以上(2019年当時)が訪れ、有名観光地の自由の女神やエンパイア・ステート・ビルの入場者数を超えるというのだから驚きです。無料でアップル製品の充電ができるので、覚えておくとバッテリーが少なくなったときに安心です。また、トイレも利用可能です。
風情のあるグランド・セントラル店も合わせて訪れてもよさそうです。
アップルストア 5番街店
詳細をみる「バーバリー」といえば、キャメルカラーに黒と白の太めのライン、赤の細めのラインで構成された「バーバリー・チェック」が人気です。定番のトレンチコートのほか、チェックをあしらったジャケットやジーンズも新鮮。
バーバリー(ニューヨーク・フラッグシップストア)
詳細をみるフランスのジュエリーのハイブランド「カルティエ」は、デザイン性が高い製品が多く、特にエレガントな腕時計が人気。最も人気の高いタンクシリーズはブレスレットのように美しく、100年以上のロングセラー。流行を問わず、一生ものになります。
カルティエ (5thアベニューマンション)
詳細をみるきっと誰でも一度は聞いたことがある「シャネル」。香水の「No.5」と特徴的な前ボタンのツイードジャケットが、ブランドのシグナチャー。観光客にも大人気で、列ができるほど。5番街の57丁目とマディソン街の間にあります。
シャネル (ニューヨーク・57thストリート店 )
詳細をみるニューヨーク発の「コーチ」は、通勤や通学時など、普段使いバッグとしての機能性が高いのが魅力。シンプルなデザインは服を選ばず、生地はとても丈夫。手が届きやすい価格帯なのも嬉しいポイント。
日本のブランドアンバサダーとして、日本人のファッションモデルやインフルエンサーが任命されているので、知っている方も多いかもしれません。
コーチ(ニューヨーク・5番街店)
詳細をみるイタリアらしい明るい色使いと派手な柄が特徴の「ドルチェ&ガッバーナ」。「ドルガバの香水」といえば、日本のアーティストの楽曲の歌詞にもなったほど人気でしたが、日本からは完全撤退しています。ブランドのファンの方は、ニューヨーク店に訪れてぜひ再会してください。
ドルチェ&ガッバーナ (ニューヨーク・5番街717店)
詳細をみるブランドデザイナー、カール・ラガーフェルドが思いついたズッカ柄(Fを組み合わせた柄)が「フェンディ」のシグナチャー。トレンドに敏感なニューヨーカーには、バッグのほかスニーカーも人気です。
フェンディ (ニューヨーク・57thストリート店 )
詳細をみるひと目で「フェラガモ」のものとわかる「ヴァラリボン」のシューズは上品で、フォーマルな印象を与えてくれます。天才靴職人がこだわった履き心地のよさが、ロングセラーの大きな要因となっています。
サルヴァトーレ・フェラガモ (ニューヨーク・5番街店)
詳細をみる元はイタリアの馬具製造のメーカーであった「グッチ」は、ウェブライン(グリーン・レッド・グリーンの3本のストライプ)のデザインで人気に火がつき、見ただけでグッチのものとわかる人気商品になりました。
ラグジュアリーブランドながら、近年ではアレッサンドロ・ミケーレ(2022年11月退任)によりロゴのTシャツやスウェットパーカー、ドナルドダック柄などカジュアル感を融合させ、セレブやファッショニスタに愛されています。
GGパターンとウェブラインを融合させた、2018年に登場したデザイン「オフィディア」も、世代を超えて多くの人々から人気を集めています。
創業者はもともと王室御用達の旅行用の衣装ケース職人というだけあり、デザイン性の高さ、品質の良さに加えて、頑丈さに定評があります。キャンバス地に社名のモノグラムを入れたバッグは、ひと目で「ヴィトンのバッグ」だとわかります。世界中のファンから愛されているブランドです。
【参照】
ルイ・ヴィトン(ニューヨーク5番街店)
詳細をみるイタリア王室御用達だったレザー製品の「プラダ」は、近年ロゴ入りナイロン製の黒いリュックで人気が再燃しています。スポーツブランドのアディダスとコラボしたことでも話題になりました。
2020年には、ディオールやカルバン・クラインで活躍したラフ・シモンズをディレクターとして迎え、カニエ・ウエストやエイサップ・ロッキーなどラッパーが愛用していることでも有名です。
プラダ(ニューヨーク・5番街店)
詳細をみるオードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』で、世界中に知られる「ティファニー」。2021年には、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの傘下に入りました。ビヨンセやラッパーのジェイ・Zを起用するなど、新たなブランドイメージを作り出しています。
2023年1月時点で本店は改装工事中で、隣接するザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドアで営業中。2023年前半にオープン予定です。
ティファニー ニューヨーク 本店
詳細をみるファッション・デザイナーが「バーグドルフ・グッドマンに自分の服が並ぶことが目標」と憧れる、一世紀以上の歴史をもつ超一流デパート。ジャクリーン・ケネディーやグレース・ケリーなど時代を築いたセレブたちによってスタイルを作り上げられた店内は、選び抜かれたものだけが並んでいます。
バーグドルフ・グッドマン
詳細をみる1924年からある老舗デパート「サックス・フィフス・アベニュー」。ニューヨークでは、このデパートといえば良家の人たちがフォーマルなコートやドレスを買うイメージがあります。
なかなか簡単に買い物できる価格帯ではありませんが、店内を歩いているだけで優雅な気分になれます。ここぞ、という場面のために服やアクセサリーを買ってみてはいかがでしょうか。
サックス ・フィフス・アベニュー
詳細をみる日本でいえば伊勢丹がイメージに近い「ブルーミングデールズ」。トレンドを意識していることで有名なこちらのデパートには、さまざまなセレクト商品が揃っています。場所は5番街から東に行った3番街に所在します。
1階には"Daikanyama"という日本食レストランがあり、天ぷら、とんかつ、寿司などのメニューがありますので、滞在中、日本食が恋しくなった方はこちらへどうぞ。
ブルーミングデールズ (ニューヨーク・59番街店)
詳細をみるブランドものが欲しいけど、ショッピングし過ぎて予算をオーバーしてしまった……という方には、各デパートのアウトレットがおすすめ。最新の流行商品はありませんが、憧れのブランドものを手にするチャンスです。
サックス本店から至近距離にある「サックス・オフ・フィフス」。ブランド品が多く、また靴売り場が広いです。最新流行の商品ではないので、流行に左右されないベーシックなアイテムがおすすめ。
5番街ではないですが、マンハッタンにはほかにもデパートのアウトレットがあります。どちらも5番街から遠くない便利な場所にあるので、時間が許せば足を延ばしてみてください。
筆者のお気に入りのアウトレットです。地下鉄72丁目駅(ブロードウェイ)のすぐそばにあり、店舗がガラス張りで明るく入りやすいです。価格はお手頃で、大き目サイズが多いアメリカでは珍しくSサイズが揃っていることが多いです。(身長165cmの筆者は基本Sサイズです。日本でSサイズの方はXSサイズがオススメ)。
ブルーミングデールズオリジナルのかわいいトートバッグやマグカップなどの小物はおみやげにもよさそう。レディースの激安セールは2階の一番奥ですので、お見逃しなく。筆者は定価110ドルのウール地風ストレッチパンツを24.99ドルで購入しました。
ヘラルドスクエアのメイシーズ本店の最上階に、2022年5月にオープンした「メイシーズ・バックステージ」。正規価格で売っている本店の最上階で、在庫処分品を売る感覚はアメリカならでは(笑)。クイーンズ区やブルックリン区にもあります。
世界で最も賃貸価格が高いといわれる5番街。ここでのショッピングは、きらびやかで高級な雰囲気にテンションが上がります。ちょっと見るだけ……のつもりが、いつの間にか両手にショッピングバッグを抱えてしまうかもしれませんね。
5番街周辺では、ハイブランドだけでなく、手が届きやすいアウトレット商品のショッピングも楽しむことができます。予算に合わせて、ぜひ街歩きを楽しんでみてくださいね。お待ちしています!
5番街
詳細をみるTEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO: Hideyuki Tatebayashi
*Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
掲載情報は2023年1月時点の情報です。事前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。撮影写真は2022年12月当時のもので、店舗はクリスマス仕様であり、通常とは異なります。