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ニューヨーク在住者が本音で教える「チェルシー・マーケット」の推しグルメ
2024.1.8
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「チェルシー・マーケット」は、ニューヨーク市のミート・パッキング地区(過去には精肉工場だったエリア)に位置し、ニューヨークの最新グルメとショッピングを楽しめる人気観光スポット。毎年世界中から600万もの観光客が立ち寄るといわれ、日本人にも大人気。雨や雪など悪天候に影響されないインドア施設で、冬でも寒い思いをすることなく多くの店をはしごすることができます。コロナ禍以降はさらに利便性が向上しているので、これからニューヨークへ行く方にとっては必訪のスポットです。
1959年まではナビスコの工場として使用されていた建物は、その後1990年に投資家によって購入され、1997年にチェルシー・マーケットとしてオープンしました。
歴史を感じるれんが造りの建物内には、ニューヨーク市内の人気店が出店しているので、ニューヨークの最新の流行アイテムを手に入れることができますよ。
チェルシー・マーケットへ地下鉄で向かう場合は、A、C、E線、またはL線の “14th Street (8th Avenue)”駅で下車。 チェルシー・マーケットの9番街15丁目の入口まで、徒歩3分程度です。
それでは、ニューヨークのチェルシー・マーケットの魅力を、現地在住の筆者が解き明かしましょう。
チェルシー・マーケットは、元々はナビスコのビスケット工場の建物。総面積は11万1500㎡(120万スクエアフィート)もある巨大な商業施設。広いマーケット内には多くの店舗が立ち並び、お目当ての店を探すのが以前はなかなか困難でした。長い通路の左右に店舗が並んでいますが、店舗内容が分からず、面倒臭いから奥まで行かなくていいや、と思ってしまう旅行客も多かったと思います。
現在は、9番街入り口から入って最も奥(10番街近く)にある「本屋(Books)」や「アーティスト&フリーマーケット(Artists & Fleas)」は、サインで誘導されているのでわかりやすいです。
観光時に把握しておきたいトイレは、通路中央を過ぎたあたり(場所は階段を降りて地下階)にサインが明示されているので安心です。
また、赤いTシャツを着た案内係が各所に立っているので、目当ての店が見つからなかったら聞いてみましょう。気軽に応えてくれますよ。
客を誘導するため、取扱商品が魅力的なイラストで描かれています。「パールリバーマート」では、中国のバブルティーや焼き小籠包(取扱店名:Mao’s Bao)月餅(英語名:Mooncake)のほか、韓国の海苔巻きキンパ(取扱店名:Kimbap Lab)、日本のお菓子やインスタントラーメンも販売されています。アジアを恋しく感じたら、のぞいてみましょう。
チェルシー・マーケットには数多くの飲食店がありますが、以前は店舗数に対して座れるスペースが少なく、空席を求めて「どこで食べよう?」と不便でした。
現在はテーブルと椅子が設置されたフリースペースが増え、腰を下ろしてゆっくり最新グルメを味わい、スマートフォンで写真を撮り味の思い出を残すことができます。
1階に場所が見つけられない時は、地下階に降りてみましょう。地下階の方がすいているので、席を見つけることができますよ。
チェルシー・マーケットの各店舗は明るくておしゃれ。“Chote Miya”のように、映える店でオーダーした食事を写真に撮って、SNSにアップするのもよいですね。
軽くおやつを食べたい、空腹なのでがっつり食べたい、デザートも食べたい――チェルシー・マーケットには各国の幅広いグルメが揃い、あらゆる要望に応えられます。グルメについては、以下の記事もご覧ください。
在住者の筆者が思うに、ニューヨークみやげは意外と探すのが難しいのです。「自由の女神饅頭」や「イエローキャブもなか」もありませんしね(笑)。
でもチェルシー・マーケットなら、バラマキから自分のものまで満足のいくニューヨークみやげが調達できます。おみやげについてはこちらで詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
チェルシー・マーケットは巨大な商業施設にもかかわらず、以前のトイレは男女共用で数が少なく、常に長蛇の列ができていました。それもあり、筆者もチェルシー・マーケットから足が遠のいていました。
しかし現在は地下階に男女別の個室が数多くあり、あまり待つことなく利用可能になりました。定期的に清掃もされているようで、ニューヨークでは綺麗なレベルです。
日本と異なり、ニューヨークでは防犯のため公共トイレが少ないので、チェルシー・マーケットのトイレを覚えておくと便利ですよ。
久しぶりにチェルシー・マーケットをゆっくり見たところ、魅力的な店が増え利用しやすくなっていました。以前は観光客向けの大きなスポットでありながら、どことなく利便性が低かったのです。それが今では、目立つサインや看板、イラスト、そして赤いシャツを着た館内案内スタッフの存在によって利便性が向上しました。
また、以前は統一感なくさまざまなジャンルの店がありましたが、リニューアル後は観光客のニーズを分析してターゲットを絞っているように感じました。マーケット内を歩いていると、店やエリアごとに「#最新グルメ」「#おみやげ」「#バラマキみやげ」「#行列店」……とタグ付けされているかのように、どこに何があるのかがすぐわかります。2018年3月にGoogle社がチェルシー・マーケットを購入したことも影響があったかもしれません。
より魅力的になった新生チェルシー・マーケットで、グルメからおみやげまで、最新のニューヨークを味わってみてはいかがでしょうか?
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO: Hideyuki Tatebayashi *Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
※開館状況や店舗などは変更になる場合がありますので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。