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タイは熱帯に位置しており、年間を通じて気温は高いが、南部のマレー半島、北部の山岳地帯、東北部の高原地帯では気候が多少異なる。季節は雨季、乾季、暑季(タイ気象局の分類では雨季、寒季、夏季)の3つに分けられる。
毎日ぶ厚い雲が天を覆い、雨が降ったりやんだりする日々が続く。1日中ずっと降り続くわけではなく、気温も暑季よりは下がるので、雨の合間に町歩きはけっこうできる。ただし降った場合はすさまじく、夕立のような豪快な雨が降り注ぎ、道路が冠水することもしばしば。雨季の終わりが近づくと、連日大雨が降り続くことも珍しくない。
バンコクのスクムウィット通りなど、一部の道路は水はけが悪く雨が降るとまるで川のように水が溜まることがある。歩きづらくなるのはもちろん、渋滞のため目的地に到着する時間が読めなくなるなど注意が必要。
雨季に観光する場合は、濡れてもよいサンダルやビーチサンダルがあると安心。雨が降り始めたら、目的地まですぐ移動できるようタクシーや電車に乗ったり、急ぎではない場合は近くのショップやカフェに移動したりするなど柔軟に対応しよう。
旅に最も適した季節。空気は乾燥して毎日さわやかな晴天が続き、雨はほとんど降らない。気温も比較的低くなり、クリスマスや年末年始の頃には朝晩肌寒ささえ感じるほどになる。
2月頃から気温と湿度も上昇してくる。夜になっても気温は下がらず、朝から猛烈な暑さが続く。東北部では、雨を呼び込むロケット祭りが各地で行われる。4月中旬に行われるソンクラーン(タイの正月)のあとは毎日スコールが降るようになり、雨季の到来だ。
タイ、特にバンコクやプーケットなどのエリアに訪れる場合は、日本の夏をイメージして服装を決めよう。身軽で涼しく、それでいて礼を失しないものが好ましい。具体的にいえば薄手の長ズボンや襟付きのシャツなどは忘れずに。半ズボンにサンダル、Tシャツだけでも出かけられなくもないが、身軽どころか寺院に入れてもらえないなど行動範囲が狭まることがある。身分社会のタイでは、人は見かけて判断される。高級ホテルやレストランなどでは、だらしない恰好をしているとそれなりの対応をされるのだ。
またタイには意外に寒い場所もある。高級ホテルやレストラン、大型のデパートやショッピングセンター、映画館、観光バスなどは、エアコンが強く効いているところが多い。冷房に弱い人は、薄手のカーディガンやジャケットを1枚持参するといいだろう。
チェンマイに訪れる場合も同じように日本の夏をいイメージした格好で問題ないが、北部にあるチェンマイは暑季以外の季節には朝晩が冷え込むこともある。1枚パーカーやストール、ウィンドブレーカーなどがあると安心だ。