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広大なオーストラリアにはさまざまな気候が存在する。一般的に北部沿岸は熱帯で雨季と乾季に分かれ、中・南部沿岸は温帯~冷温帯で四季があり、大陸中央部は乾燥した砂漠気候となっている。年間を通して日差しが強いので、サングラスと日焼け止めクリームは必需品。
南半球のため季節が日本と反対となる。しかし国が南北に広いため、「冬だから寒い」といった日本では当たり前になっている感覚が通用しない。冬でも日中30℃を超える場所があるし、逆に夏でも20℃以下になる場所がある。まず考えるべきは、オーストラリアで何がしたいのか、何を見たいのか、といった旅の目的だ。それによって、訪れる場所や季節を選ぶといい。
11〜3月は本格的な旅行シーズン。日本のように「民族大移動」は起きないが、それでも交通機関や安いホテルなどはかなり混雑する。特に12月中旬〜2月初めのクリスマスホリデー&学年末の時期は、早め早めの予約を心がけたほうが無難だ。
そのほか、4月前半のイースターやスクールホリデー時期も要注意。スクールホリデーは各州が異なった学期制をとっているためひと口にはいえないが、8〜9月や4月に多い。
日本の感覚をスライドさせても問題ないのがオーストラリア南部。シドニーやメルボルンなどでは、エクスカーション可能な場所で、夏は海水浴、冬はスキーというふうに季節に合わせたアクティビティが楽しめる。都市部では冬の冷え込みはそれほどきつくはなく、シドニーあたりでは日中15℃を切る日はほとんどない。
オーストラリア北部は大きく雨季と乾季に分かれている。乾季は4月後半から11月中旬、雨季は11月後半から4月中旬というのが大まかな目安。ただ、雨季といっても本当に雨が多いのは1〜2月で、そのほかの時期は毎日スコールがある程度と考えていい。
グレートバリアリーフ(G.B.R.)でダイビングを考えている人は、乾季のほうが海の透明度がいいのでおすすめできる。また同じG.B.R.でも、南北に長いため南部へ下るとそれほど雨季の影響を強く受けない。
内陸部(アウトバック)の旅は、できれば真夏を避けたい。何しろアウトバックは、その大部分が砂漠や土漠。真夏は日中40℃を超えることもしばしばで、しかも乾燥しているため旅はひじょうに苛酷なものとなる。
一方、4月&9〜10月は、日中の気温も30℃を下回ることが多くなり、かなり過ごしやすくなる。5〜8月は日中22℃前後で、快適。ただし夜間は10℃を下回るほど寒くなるので、セーターやトレーナーの用意は忘れずに。