NY在住特派員が食べ歩いて厳選!おいしいスイーツ&スナックの店5選
2024.1.22
キーワードで検索
ニューヨーク旅行の楽しみのひとつに、おいしいグルメの食べ歩きがありますよね。ただ、安価で食のレベルが高い日本と異なり、インフレが加速しているニューヨークでは、現地在住者でも手頃な価格でおいしいものを探すのに苦労しています。加えて現在は円安でもあるので、現地価格を円換算して目を剥く日本人も多いようです。そんななかでも庶民に手が届く、おいしい「格安グルメ」は密かに存在しています。現地在住の筆者がリストアップした「ニューヨークの格安グルメ厳選リスト」を、読者の方だけにお教えしましょう。移民の多いニューヨークらしく、アメリカングルメはもちろん、中南米、イスラエル、中国、韓国、日本と各国グルメが含まれています。ガイドブックやメディアにも知られていない名店もあり、自信を持っておすすめします!
目次
本記事は2024年1月時点のものです。記事作成時、1ドルは約145円です。
物価高のニューヨークで、この予算で探すのは至難の技。でも探せばおいしいものがあるんです。
アツアツのニューヨークスタイルのピザがたったの1ドルで食べられる、激安ピザのチェーン店。シンプルだからこそおいしさが際立つ「プレーンピザ」。コロナ禍以降はすべての物価が上昇したニューヨークで、希少価値が高い1ドルピザです。
マンハッタン内に2店舗あり、タイムズスクエア、カーネギーホール近くといずれも旅行者に利用しやすい便利な場所にあります。地味な店構えですが、1ドルとは思えないおいしさですよ。
ニューヨーク・マンハッタンで「安くておいしいもの」を探すなら、やはりチャイナタウンが最強。
ちょっと小腹が空いたときや、ひとくち甘いものが食べたいなあと思ったときにおすすめなのが「エッグタルト」。甘さ控えめのカスタードに、2〜3口ほどで食べられるサイズ感もよく、1ドルちょっとという価格はチャイナタウンのベーカリーのなかでも格安。焦げ目のついたポルトガル風タルト、ココナッツの入ったココナッツタルトもおすすめ。
片手で食べられるヘルシーフードとして、国籍や年齢を問わず人気のある「おにぎり」。こちらの店舗では、ほんのり温かいできたてのおにぎりが販売されています。一番人気はサーモン(鮭フレーク)だそうで、海老の天ぷらやうなぎの具が入ったおにぎりもありますよ。おいしい白米に、たっぷりの具、パリパリの海苔と食べ慣れた日本の味にほっと心が落ち着きます。
マンハッタンの日系スーパーでは、おにぎりが1個5ドルもするところもあるので、3ドル以下で販売されているのはかなり良心的です。ペットボトルの日本茶やインスタント味噌汁も販売されているので、合わせてどうぞ。
ユダヤ系の伝統菓子「ルグラー」は、同店自慢のバブカ(ユダヤ系発祥のチョコレートを練りこんだパン)の生地を使用し、ダークチョコレートとヌテラを巻き込んで焼いたもの。小振りのチョコレート・クロワッサンといってよいでしょう。甘さ控えめで日本人にも好まれる味です。
同店では、スパイシーチーズスティック(パイ生地にスイスチーズ、ゴーダチーズ、スパイス各種を織り込んだもの)やマッシュルームブレカ(パイ生地にマッシュルームとチーズが詰まったもの)もおいしく、おすすめです。
開店時間が早く、人気商品は早く売り切れるので、午前中に買いに行きましょう。
チャイナタウンのはずれにあるにも関わらず、SNSを通じて有名になった店。人気商品は「豚とニラの水餃子」と「ピーナッツヌードル」でいずれも3ドル。安さとおいしさを求めて人が集まり、特に昼時は混みあいます。
水餃子は皮の厚みも程よく、たっぷりの肉餡には旨味がぎゅっと詰まっており、3ドルとは思えないレベルの高さ。他店から頭ひとつ分抜きん出ている本格的な味を、ぜひ一度味わってみてください。6個もあるので、お腹もいっぱいになります。
続いては5ドル以下で、実際に食べて納得したものを紹介します。
モリーズ・カップケーキの特徴は、「しっとりさ」。見た目がかわいいカップケーキは数あれど、食べてみるとパサパサするものが多いなかで、おいしさが飛び抜けています。マンハッタンで買うケーキは多くが1個6ドル以上はするので、お手頃価格で食べられるカップケーキは嬉しいもの。ミニサイズなので、罪悪感も少ないです(笑)。
シグナチャーのクリーム・ブリュレはもちろん、塩キャラメルバタースコッチやティラミスなど、魅力的なカップケーキがたくさん。ショーケースに並んでいるもののほか、サイズ、生地、トッピングを選んで「自分だけのカップケーキ」を作ってもらうこともできますよ。
ラテン系の多いニューヨークで、ポピュラーなスナックが「エンパナーダ」。ピロシキのように具材が入ったスナックで、ラテンアメリカで多く食べられています。アルゼンチン風エンパナーダはオーブンで焼くので油っぽくなく、クロワッサンのようにサクサク。食べるのに手が汚れず、胃にももたれません。
筆者が購入したフィリー・チーズステーキ(ビーフとチーズ)のほか、キューバン(プルドポークとハム)、ブエノスアイレス(モッツアレラチーズとドライドトマト)、シュリンプ、チョリソ(イタリアンソーセージ)、スピナッチ(ほうれん草とパルメザンチーズ)など20種類以上もあり、全制覇したくなりそうですよ。ソーホーでショッピング疲れしたら、一息入れるのに使いたいお店です。
現在のニューヨークで最も流行っているファストフードの店が、「ロスタコス ナンバーワン」。観光客に人気のチェルシー・マーケットをはじめ、タイムズスクエア、グランドセントラル駅近く、トライベッカ、ノーホーと5ヵ所で展開、いずれの店も長蛇の列をなす人気です。
お好みのジューシーな肉(チキン、ビーフ、ポーク)が、焼きたての皮(小麦かとうもろこしのトルティーヤ)に包まれて出てくる新鮮さが人気。カウンターにあるライムやサルサは無料なので、忘れずにもらってたっぷりとかけましょう。受け取ったら、冷めないうちに召し上がれ。午前中は比較的空いているので狙い目。行列が長く見えても、回転が速いので思ったより待たずにすみます。
続いては5ドルから7ドルで食べるべき、筆者のおすすめを紹介します。
氷点下になるニューヨークの冬は厳しいので、ニューヨーカーは体が温まるスープが大好き。旅行者向けのガイドブックやメディアには知られていない、筆者のお気に入りの店を読者のあなただけにご紹介します。
常連客が列をなす小さなこの店、「ザ・スープ・スポット」は、数年前偶然見つけました。「いい店を見つけた」としばらく通っていましたが、ある日、閉店の張り紙があり落胆したものです。最近、偶然にも復活していたことを知り、喜び勇んで駆けつけました。
今回は豪勢に「ロブスタービスク」。豪勢といっても、6ドルでロブスタービスクが味わえるのは格安。ロブスターのゴロゴロした身こそ入っていませんが、うま味が広がるクリーミーなスープはニューヨークで一番の味。有名なロブスタープレイスやオリジナルスープマンより安く、個人的には格段においしいと思います。ひと切れ付いてくるバゲットも美味。小食の方であれば、小サイズで軽いランチになりますよ。冬場は種類も多く(筆者が訪れた2023年12月時点で16種類)、試してみたいスープが多くて迷います。クラムチャウダーも看板商品でおすすめ。
日本は各地でおみやげにぴったりな名物のおまんじゅうがありますが、ニューヨークにはこれといったご当地スイーツがありません。筆者は常々「自由の女神まんじゅう」や「エンパイアもなか」はできないものかと考えておりました。
そんな期待に応えて(?)登場したのが、2023年春にお目見えした「自由の女神まんじゅう(GODDESS BUN)」。日本には韓国系のスナック「10円パン」がありますが、その自由の女神版。オーダーごとに焼いてくれるので、ふわふわ熱々のできたてを味わえます。7ドルと安くはないですが、SNS映えしますし、ニューヨーク旅行のみやげ話のネタになりますよ。韓国人のオーナー夫妻が経営されているそうで、接客も感じがいいです。オーナーによると、自由の女神まんじゅうは10円パンよりサイズが大きいそうですよ。
物価高のニューヨークでも、店側の努力により、安価でおいしいものは存在します。ニューヨーク旅行の際には、ぜひニューヨークで各国グルメを味わってください。現地グルメを楽しむには1ドルは100円感覚と考え、いちいち円換算しないことをおすすめします(円換算しないほうが、旅が楽しくなりますよ!)。
ニューヨークで、お待ちしています!
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO:Hideyuki Tatebayashi & Sara Aoyama
*Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
掲載情報は2024年1月時点の情報です。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、事前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
2024年1月現在、1ドル:約145円です。