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NYで『ティファニーで朝食を』の夢を叶える!リニューアルしたティファニー本店を完全レポート
2024.1.8
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ニューヨーク旅行でまず押さえておきたいことは、自由の女神への行き方でもなく、エンパイアステートビルディングの上り方でもありません。「観光客でも利用できるきれいなトイレはどこにあるか」ということです。楽しく観光するためには、安全で清潔なトイレを把握しておくことが重要。特にお腹の調子が悪くない方でも、長時間のフライト(日本から直行で約13時間)で胃腸の働きが不調になることもあります。また各国のおいしいグルメが揃っているため、滞在中に食べ過ぎることもあるかもしれません。今回はニューヨーク在住の筆者が、ニューヨーク旅行へいらっしゃる皆さんのために、改めて使えるトイレをチェックしてまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ニューヨーク在住者は、外出時に「あそこなら入れる」命綱のとっておきトイレを持っています。清潔なトイレがいつでも利用できる日本とは異なり、ニューヨークには公衆トイレが極端に少ないからです。
特にコロナ禍以降、トイレ内での犯罪や衛生面の問題により、店であれば買い物客のみに利用を制限した店が増えました。今回記事を書くにあたって調査したところ、今まで自由に使えたトイレであっても暗証番号が必要(買い物したレシートに記載)になったり、従業員専用になったりして、お気に入りだったトイレが一般解放されなくなったことにもがっかりしました。
現在では、コロナ禍の2020年以前のインターネットやガイドブックの情報は変わっている場合が多いので、要注意です。
ホテルや美術館、ショッピングエリアの5番街など、観光地が密集しているミッドタウン。人が多く集まるものの、清潔で安心できるトイレというのは多くはありません。いざという時のために、「あそこにトイレがある」と覚えておくと安心ですよ。
映画『ホーム・アローン』のロケ地である超高級ホテル「プラザホテル」の地階には、掃除が行き届いているトイレがあります。正面玄関は人の出入りが多いため、入りやすいのが利点。以前あった地階のフードコートは2024年6月現在全店閉鎖しています。地階にはトイレしかないため、ちょっと怖い気も。
眠らない街ニューヨークといっても、24時間空いているトイレは「アップルストア5番街店」だけ!
王族やセレブ、リッチピープル愛用の高級デパート「バーグドルフ・グッドマン」。女性用トイレは、地階と7階にあります。
このデパート自体が狭く迷路のようであり、利用客が少ないわりにスタッフが多いので、トイレまで行き着くのに気兼ねする感も。トイレは清潔に保たれておりエレガントですが、やや古さを感じます。親会社のニーマン・マーカスが、2020年コロナ禍により経営破綻しており、バーグドルフ・グッドマンも経営危機といわれながら、なんとか持ち堪えている雰囲気が感じ取れます。
「ティファニーのトイレは凄いらしい」との噂を聞き、取材に行ってみました。この高級店にひとりで出かけるのは心細く、エレベーター前で「トイレはどこだろう」と困っていると、幸運にも日本人のスタッフがいらして、「どちらに行かれますか」と聞いてくださいました。感じのいいベテランのスタッフにホッとして「実はトイレが見たくて」と正直に目的を告げると、「ゆっくりできて、静かなおすすめのトイレは4階、人気のブルーのトイレは6階ですがいつも人が並んでいるので、4階でゆっくりされてから6階へいらっしゃるとよろしいですよ」とすすめてくれました。どんな目的であれ、利用客を分け隔てることなく、あたたかく接客してくれたのです。
今回の取材はベテランの日本人スタッフのおすすめに従ったものですが、さすが一流店には優れた人材がいるものだと感じ入りました。そして、ティファニーがもっと好きになりました。
あまりの広さ(マンハッタンの狭めのアパート一室くらい)に、本当にここはトイレなのか、まだ売り場のどこかにいるのではないかと、施錠を何度も確認してしまうトイレ。窓からは摩天楼(カーテンあり)、広い化粧台もあり、ゆっくり化粧直しができます。
ゴールドにキラキラ輝く美しい壁は、ティファニー社の名を高めたステンドグラスでできているのではないかと思われます。
生涯記憶に残る、かつて見たことがないゴージャスなトイレ。扉を開けたとき、あまりの美しさに気が遠くなりました。ティファニーのトイレで、人気ナンバーワン。人気の「ザ・ブルー・ボックス・カフェ」がある階でもあり、常に長い列が。筆者を含めほとんどの人が気の済むまで探索し、写真を撮っている様子で、一度入るとなかなか出てきません。
ミッドタウンはデパートが多いので、困ったらデパートのトイレを利用するとよいでしょう。デパートのなかでも入りやすいのが、「ブルーミングデールズ」。高級デパートですが、サックス・フィフスやバーグドーフ・グッドマンほど敷居の高さがなく、巨大デパートメイシーズ(34丁目)のように広くないので、トイレを探しやすいのも便利です。
トイレの表示はありますがわかりにくい場所にあるので、わからなかったら店内のスタッフに「トイレはどこですか(Where is the restroom)?」と聞きましょう。親切に教えてくれます。なお、ニューヨークではトイレとはいわず、レストルーム(Restroom)、バスルーム(Bathroom)、レディスルーム(Ladies' room 女性用)、メンズルーム(Men's Room 男性用)が一般的です。
デパートのトイレは低層階ほど混む(人が行きやすい)ので、エレベーターで上層階に行くと空いている場合が多いです。4階にあるレディースラウンジは、女性の下着やパジャマ売り場の近くにあります。
黒を基調にしたレディースラウンジは、大人っぽくスタイリッシュ。
ニューヨークの有名観光地のひとつロックフェラーセンターの近くにある、お人形屋さん「アメリカン・ガール・プレイス」。地階にあるトイレは、ニューヨークで最もキュート。掃除が行き届いており、平日はガラガラ。覚えておきたい、おすすめトイレです。
図書館はトイレ利用に覚えておきたい穴場。どの図書館にもトイレはあり、暗証番号やスタッフに鍵を借りるなどの煩わしさはありません。商業施設のように混むこともなく静かなので、落ち着いて利用できます。「53丁目図書館」は新しく、デザイン製が高くてクールな図書館。観光の休憩にもよく、覚えておきたいスポットです。Wi-Fiも利用可能。
2020年にリノベートしたばかりなので、トイレはピカピカの「スタブロス・ニアルコス財団図書館」。定期的に掃除もされているので、清潔です。斜め向かいにある、ライオンがいるNY公共図書館は常に混んでいるので、トイレ利用はすぐそばのこちらをおすすめ。
最上階のルーフトップは一般開放されており、無料で迫力のある摩天楼の景色を眺めることができます。持ち込みランチや休憩にも便利。テーブルや椅子もあり、Wi-Fiも利用可能で至れり尽せり。自分のゴミは、きれいに片付けて立ち去りましょう。