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アルフレッド・シスレー(1839〜1899)は、モネやルノワールといった印象派画家のスーパースターたちと比べると、いくぶん地味な存在だ。でも、生涯をとおして印象派の手法を守り続けたことで、最も印象派らしい画家だと評価する人も多い。そんなシスレーが居を構え、亡くなるまで住んだのが、パリ近郊のモレ・シュル・ロワン。モネやルノワールのように旅をして作品のモチーフを変えることなく、ひたすらにモレ周辺を描き続けた。
モレは、城壁に囲まれた中世の町。城門をくぐると、ロワン川に架かる橋に出る。シスレーはこの橋とモレの町を望む風景を描いたが、川の対岸から眺める町の風景は、シスレーの絵そのまま。生前認められることなく不遇の人生をおくりながらも、この町を愛した画家の姿がしのばれる。
パリ・リヨン駅からTransilienで約50分。モレ・ヴヌー・レ・サブロンMoret Veneux les Sablons駅下車。駅から町までComete社の203番のバスで約5分。Place Samois下車。
URL:www.transdev-idf.com