- パリ
パリとその近郊で探すルイ14世の足跡 中央集権からユグノー弾圧まで
2020.5.17
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パリから高速郊外鉄道RERで約25分。思い立ったらすぐ行ける手近な行楽地として、サン・ジェルマン・アン・レーはパリジャンに人気がある。休日の晴れた日には、家族や友人との昼食のあと、語り合いながらのんびりと昼下がりの散歩を楽しむ人々で、広い公園や森もひときわにぎわう。
RERの駅に着いて出口のエスカレーターを上るとすぐ大きな城と森が見える。城の前、サン・ジェルマン教会Eglise
St-Germainの横の道Rue au Painを真っすぐ下った突き当たりには、モーリス・ドニ美術館がある。城の庭園のテラス近く、セーヌ川を望む位置にあるパヴィヨン・アンリ・キャトルPavill onHenri IVものぞいてみるといいだろう。ルイ14世が生まれた館で、今は4つ星のホテル。デュマはここで『モンテ・クリスト伯』や『三銃士』を書いた。
城の庭園と森の東側をふちどる全長約2400m、幅30mの遊歩道、テラス・ル・ノートルTerrase Le Nôtreからは、セーヌ川とパリが一望できる。テラスに沿って、ところどころに森への入口がある。きちんと手入れされた庭園とは対照的に、森は野性味満点。しんと湿った森の匂いがする。人の少ないウイークデイなど、深い山の中に迷い込んだようで心細くなるほどだ。
パリからRERⒶ1線で終点St-Germain-en-Laye下車。所要約25分。