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パリの南東90kmの小さな町、プロヴァンは、11世紀から13世紀にかけてシャンパーニュ地方で最も繁栄した町のひとつだった。9本もの街道が交わる交通の要所にあり、年2回開かれる定期市「シャンパーニュの大市」は、ヨーロッパ中に名をはせる華やかさだったという。しかし、その後ペストの流行や交易路の変更などから、町は急速に衰退。中世の町並みだけがそのまま残されることになったのだ。
町のシンボルである12世紀建築のセザール塔 Tour Césarに上ると、城壁がところどころに残る古い町並みが一望できる。
中世市場町の面影が残る町並みを利用して、プロヴァンでは1年中さまざまなイベントが催されている。なかでも大規模なのが、6月の中世祭だ。2000人以上の住民が中世の人々に扮して町を闊歩する。馬に乗った騎士や貴婦人、楽士や大道芸人、商人などが中世の町を行き交う風景は、歴史映画のセットの中に迷い込んだような楽しさだ。
そのほか、4〜10月には騎士の馬上試合や鷹のショーなど、さまざまなイベントが連日行われる。
パリ・東駅からTransilienで約1時間25分。
駅前からSeine-etMarne Expressの50番のバスで約6分。VilleHauteQuai1下車。