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この町の始まりは古く、ガロ・ローマ時代(紀元前1世紀頃)には要塞都市として、その後は水上交通の中心地として栄えた。
9世紀にはノルマン人の侵入から逃れてきた修道士たちが住み始めた。彼らが隠し持ってきたのが、ノルマンディーのジュミエージュ修道院の設立者、聖フィリベールの聖遺物だった。
町一番の見どころは、この聖フィリベールの聖遺物が納められているサン・フィリベール修道院Abbaye St-Philibert。おもな部分は10世紀末〜11世紀の間に建てられたが、12世紀に入ってからも増改築が繰り返されたため、複雑な建築様式となっている。独特の姿を今もとどめる屋根を眺め、教会内部に並ぶいくつもの太い柱の間を通り過ぎ、静まり返ったクリプト(地下祭室)をゆっくり歩いていると、中世からの長い歴史の息吹が迫ってくるかのようだ。
ディジョンからTERで約55分。