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コート・ドール Côte d'Or(黄金の丘)と呼ばれる、延々とブドウ畑が続く丘陵地帯にあるボーヌは、穏やかな気候と自然の恵みに支えられた豊かさを見せてくれる町だ。ボーヌを有名にしているのは、15世紀に建てられた病院オスピス・ド・ボーヌ、そして名産の赤ワインだ。オスピス・ド・ボーヌもブドウ畑を所有し、その収益によって無償で病人を看護してきた。ボーヌで造られたワインは、毎年11月の第3週末にオークションにかけられる(栄光の3日間)。世界中のワイン業者がボーヌに集まるのもこの時期だ。
駅から真っすぐに延びる道を歩いていくと、城壁にたどり着く。この城壁に囲まれた中が、町の中心。小さな町なので、半日もあれば十分歩ける。まずは何をおいてもオスピス・ド・ボーヌへ行こう。このほか、聖母の生涯を描いたタピストリーで知られるノートルダム参事会教会Collégiale Notre-Dameや、ブルゴーニュワイン博物館など、見どころは多い。
石畳の路地を散策しながら、町のあちこちにあるワインショップをのぞいてみるのも楽しい。買う前にいろいろ味見してみたいなら、オスピス・ド・ボーヌの前にあるワイン市場へ。たっぷり試飲して、ますますブルゴーニュワインに魅了されたという人は、ボーヌ周辺のブドウ畑とワイナリーを巡るツアーに参加してみよう。
パリ・ベルシー駅からTERで約3時間20分。ディジョンからTERで20〜30分。
ディジョンのバスターミナル(Gare Dijon Ville)から113番のバスで約1時間15分。
URL:https://www.viamobigo.fr/
ブルゴーニュのブドウ畑の土壌などについて展示した「メゾン・ド・クリマMaison de Climats」を併設している。