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ブルゴーニュの東、スイスとの国境まで広がる一帯がフランシュ・コンテ地方だ。ジュラ山脈に沿って、その麓に広がっているため、「ジュラ」と呼ばれることも多い。「ジュラ」とはラテン語で森林のこと。その名のとおり緑と水に恵まれた地方で、森林と河川が生み出す自然の景観を楽しめる。地質学で使われる「ジュラ紀」の言葉を生んだ地でもある。
産業としては、17世紀から時計作りが盛んで、19世紀に全盛を極めた。日本からの観光客はまだまだ少ないが、世界遺産に登録されたヴォーバンの城砦があるブザンソンをはじめ、アルケ・スナンの王立製塩所、ル・コルビュジエが設計したロンシャン礼拝堂など、見どころも多い。
夏でも涼しい冷涼な気候。冬は寒さが厳しい。
ジュラ山脈の麓に広がり、森、渓谷、湖と自然のなかに溶け込みたいアウトドア派に人気の地方。
豊かな自然、のんびりとした田舎の風景を楽しむなら、車がベスト。ブザンソンを起点に南へ。オルナン、アルケ・スナンを訪ね、ブドウ畑を抜けてアルボワへ。時間があれば、ボーム・レ・メッスィユーまで足を延ばす。ル・コルビュジエ作のノートルダム・デュ・オー礼拝堂があるロンシャンは北東端にあるので、1日かけて訪ねたい。
巡礼の日(ロンシャン/8日):ル・コルビュジエが設計したノートルダム・デュ・オー礼拝堂への巡礼
国際音楽祭(ブザンソン/中旬の2週間):世界一流の音楽家が参加するクラシック音楽祭。新しい才能を発掘する指揮者コンクールも隔年で開催
ジュラ山脈の北側で生産されるチーズが名産。硬質で味わい深い「コンテ」を代表格として、クリーミーな「モン・ドール」や「モルビエ」などがある。ワインでは、独特の風味がある「ヴァン・ジョーヌ」が有名だ。