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ロワール川を見下ろす高台にそびえるアンボワーズ城。ここには古代から要塞が築かれていたが、15世紀末、イタリア遠征から帰ったシャルル8世によって、ルネッサンスの粋を集めた華麗な城に改築された。この城における最も著名な事件は、フランソワ2世時代に起きた新教徒の大虐殺。新教徒が錦の御旗を入手すべく王を奪いに来たが、理由を知った旧教徒に、この城内で大量に惨殺されたのだ。時は1560年。迫り来る宗教改革の嵐を予告するような事件であった。
駅からアンボワーズ城までは約1km。城に向かう途中、ロワール川の対岸から眺める城と町の全景がすばらしい。こは城の麓のロワール川沿いにある。川から城の入口へ向かう道の周辺は、レストランやカフェが並ぶにぎやかな城下町になっていて雰囲気がいい。アンボワーズ城のあとは、晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチが住んだ館、クロ・リュセ城を訪れよう。城の南東500mほどの所にある。
パリ・オステルリッツ駅からTERで約1時間50分。トゥールからTERで約20分。駅から城までは約1km。