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ブールジュは、その地の利のために、ケルト時代から常にベリー地方(ロワール川流域南東部の一地方)の中心都市だった。ブールジュの歴史のなかで最も華やかだったのは、ベリー公ジャンの時代だろう。彼は芸術を愛し、またコレクターとしても鑑識眼を備えた人だった。有名な『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』は、彼がランブール兄弟に描かせた見事な細密画の本。この絵に描かれた華やかな中世の面影は、旧市街の町並みの中に色濃く残っている。
中心街は駅から少し離れた所にあり、歩くと15分ほどかかる。まず駅を背にして、Av. Henri Laudierをひたすら真っすぐ行くと、イェーヴル川を渡った所で道が3本に分かれる。このうちAv. Jean Jaurèsを進めば旧市街の入口プランシャ広場Pl. Planchatにいたる。
プランシャ広場からサンテティエンヌ大聖堂へいたる旧市街には、中世からルネッサンス期に建てられた美しい建物が集まり、散策が楽しい。特に、1500年頃建造のフランス最初のルネッサンス建築のひとつ、ラルマン館Hôtel Lallemantや、16世紀初頭にイタリア商人のために建てられたキュジャ館Hôtel Cujasは、重要な歴史的建造物として保存されている。
パリ・オステルリッツ駅からTERで約2時間45分。トゥールからTERで約1時間45分。