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19世紀半ばに登場し、詩壇に新しい風を吹き込んだアルチュール・ランボー。弱冠17歳で詩人ポール・ヴェルレーヌを驚嘆させる詩を書き、近代の作家に多大な影響を与えながら、20歳で詩と決別した。詩人としての栄誉を蔑み、後半生は一転、貿易商人としてアラブやアフリカへの冒険旅行に明け暮れ、37年の人生を駆け抜けた。
シャルルヴィル・メジエールは、文学ファンならぜひ訪れたいランボーの故郷だ。パリのヴォージュ広場に似た均整美を見せるデュカル広場 Pl. Ducaleからムーズ川に向かうと、古い水車場を利用したアルチュール・ランボー記念館 Musée Arthur Rimbaudが見えてくる。直筆の原稿や書簡類、フェルナン・レジェの挿し絵が入った詩集などが展示され、ファンならたまらないだろう。生家(住所 12,rue Pierre Bérégovoy)や住んでいた家(住所 Quai Rimbaud)もすぐ近くにある。詩人が眠る墓へは、デュカル広場から西に向かう。
シャルルヴィル・メジエールでは毎年9月に世界マリオネットフェスティバルFestival Mondial des Théâtres de Marionnettesが開催される。
ランスからTERで約55分。