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ベルギーとの国境に近く、中世にはフランドル伯領として栄えた、北フランス最大の産業都市。1994年に英仏海峡トンネルが完成し、ユーロスターが発着する町として一躍脚光を浴びた。2004年の「欧州文化首都」に選ばれて以来、芸術・文化面でも注目を集め、「ヨーロッパの中心都市」として、着実に歩みを進めている町なのだ。
町は無人運転のメトロVALが走るほど広いが、おもな見どころは歩いて回れる。リールには、フランドル駅 Gare de Lille Flandresとウロップ駅 Gare de Lille Europeのふたつの国鉄駅があり、ふたつの駅の間は500mほど。2駅の間には、巨大なショッピングセンター、ウーラリール Euralilleがある。
フランドル駅を背にフェデルブ通り Rue Faidherbeを進むとド・ゴール将軍広場 Pl. du Général de Gaulle、通称グラン・プラス Grand'Placeに出る。カフェやレストランが建ち並ぶ市民の憩いの場で、週末にはノール地方のあちこちから集まってくる人々で埋め尽くされる。広場の一角にある旧株式取引所 Vieille Bourseは、17世紀フランドル様式のリールで最も美しい建築物のひとつだ。グラン・プラスからノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂 Cathédrale Notre-Dame de la Treilleにかけての一帯がリールの旧市街。赤れんがと白い石のかわいらしい家々を眺めながらの散策が楽しい。
・料金:1回券€1.80、10回券€15.40、1日券€5.30
・URL:https://www.ilevia.fr/
リール美術館やオスピス・コンテス美術館などの見どころ、リール・シティ・ツアー、メトロなどの市内交通が無料になる。購入は観光案内所で。
・料金:24時間券€25、48時間券€35
約1時間15分でリール市内の見どころを回る観光バス「シティ・ツアーCity Tour」がこ前から1日3〜4便出ている。日本語のオーディオガイドもあるのでおすすめ。席に限りがあるので、こまたはウェブサイトから予約するといい。
・休業日: 1/1、5/1、9月の第1週末、12/25
・料金:€15
・パス:シティ・パスで無料
パリ・北駅からTGVでリール・ウロップ Lille Europe駅またはリール・フランドル Lille Flandres駅まで約1時間。パリCDG空港駅からTGVで約50分。アミアンからTERでリール・フランドル駅まで約1時間20分。