エトルタで必見のスポット紹介 白亜の断崖とルパンの家を巡る旅のコツ

クールベとモネに描かれた、そそり立つ断崖の景観で知られる。ふたつの断崖に挟まれた全長1.5kmに及ぶビーチは、夏には肌を焼く観光客でいっぱいになる。水が冷たいのであまり泳ぎには適さないが、それだけに魚介類は味がいい。

ル・アーヴルからのバスは、町の中心にある観光案内所の前に停まる。そこから海岸へは歩いて5分足らず。海に向かって左側にアヴァルの崖 Falaise d'Aval、右側にアモンの崖 Falaise d'Amonが見えてくる。どちらの断崖の上も歩くことができるので、ぜひ散策してみよう。上から見下ろす風景は、開放感たっぷりで、青い海と空、打ち寄せる波と白い岩のコントラストが美しい。アモンの崖の上にはエトルタ庭園 Jardins d'Etretatがあり、庭園の中にさまざまな現代アート作品が展示されている。

ここはリンドバーグの大西洋横断飛行成功の数ヵ月前にパリ〜ニューヨーク間の無着陸飛行に挑戦したフランス人、ナンジュセールとコリーが、大西洋で消息を絶つ直前の最終通過地点。アモンの崖の上には、彼らの夢をたたえてナンジュセールとコリの記念碑 Monument Nungesser et Coliが立っている。
またエトルタには、怪盗アルセーヌ・ルパンを生んだ作家モーリス・ルブランの家があり、怪盗ルパンの家 Le Clos Lupinとして公開されている。オーディオガイド（仏・英語）ではルパンが、変装の小道具が置かれた部屋や、盗品である美術品のコレクションの部屋などへ案内してくれる。小粋な演出で、ちょっとした冒険気分が味わえる場所だ。

ル・アーヴルの駅前の長距離バスターミナル(La Station-Gare SNCF）から13番のバスで50分〜1時間10分。7・8月は増便。