キーワードで検索
イギリス海峡に注ぐセーヌの河口にある古い漁港の町。15世紀の百年戦争時には戦略上の拠点として歴史にその名をとどめたが、今は色とりどりに並んだヨットの眺めが目を楽しませてくれる静かな港町だ。印象派の画家たちもこの平和な港の風景を愛し、繰り返しキャンバスに描いた。この町は、モネの師に当たるブーダンや、かの奇才、作曲家エリック・サティの生まれ故郷でもある。
絵のように美しい旧港へは、バスターミナルから徒歩5分ほど。旧港を囲んで色とりどりの家が並び、旧総督の館やサンテティエンヌ教会 Eglise St-Etienneがある。さらに旧港に架かる橋を渡るとサント・カトリーヌ教会。その先には、ウジェーヌ・ブーダン美術館がある。サント・カトリーヌ教会を取り囲む一帯が旧市街で、古く趣のある民家が建ち並ぶ。
旧市街から、ノルマンディーらしい木造の民家が続くRue du Puitsを歩き、右(西)側の道沿いに現れる坂道に入り、ジグザグとした坂を上っていくと、オンフルールの町並みを見晴らせる展望台がある。町の向こうにはセーヌの河口に架かるノルマンディー橋が見える。
ル・アーヴルからBus Verts社の111番または122番のバスでバスターミナル(Gare Routière)まで約35分。ドーヴィルから111番のバスで約40分。