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モネが晩年を過ごした村として知られるジヴェルニー。パリの北西約70km、セーヌ川沿いのこの町に、まだ貧困から抜け出せない43歳のモネは移り住む。ジヴェルニーの自然に魅せられたモネは1890年、50歳のときに家を購入した。そこに彼は池を掘り、睡蓮を植える。当初は観賞のためであったが、突然「池の妖精たちが前に現れ、私はパレットを取り上げた」。その結果はパリのオランジュリー美術館で観られる。そして、ジヴェルニーにあるモネの家は、花の咲く季節に一般公開されている。
ここはパリからわずか1時間ほどで来られる場所なのに、目に映る風景も光もパリとはまったく違う。せっかく来たのだからモネの家だけを訪ねて帰るのではなく、周辺をのんびり散歩してみるといいだろう。
モネの墓もこの村にある。モネの家があるクロード・モネ通り Rue Claude Monetをヴェルノン方向に進んでいくと、右側に小さな教会がある。その入口の階段を少し上った所にあるのがモネの墓。
モネの家にほど近い場所にジヴェルニー印象派美術館があり、印象派をテーマにした興味深い企画展を行っている。モネが『積みわら』と題して描いた野原があった場所でもある。
パリのオランジュリー美術館に展示されている『睡蓮』は、モネの家にある第3アトリエで制作された。現在は美術館グッズを販売するブティックになっている。
パリ・サン・ラザール駅からIntercitésまたはTERでヴェルノン Vernon(約45分)下車。ここからジヴェルニー行きのシャトルバス(Navette。自動運転のバスも導入されている)で約20分。パリからの観光バスツアーもある。