キーワードで検索
数あるボルドーワインのなかでも、特に名高い銘柄、サンテミリオン。その故郷は、地平線まで続く緑色のブドウ畑に囲まれた、丘の上の小さな町だ。
8世紀にブルターニュ出身の修行僧聖エミリオンが隠遁生活を送るための洞窟を掘ったのが、この町の始まり。聖エミリオンの死後、弟子たちが地下の石灰岩をくり抜いて造った12世紀のモノリス(一枚岩)教会 Eglise Monolithe、地下墓地 Catacombes、聖エミリオンが住んでいた庵 Ermitageなどを観光案内所主催のガイド付きツアーで訪れることができる(個人見学不可)。
もちろん、ワイン愛好家にとっても楽しみがいっぱい。曲がりくねった石畳の道の両側には、ワインカーヴやカフェが並び、地元のワインが気軽に味わえる。また、観光案内所と同じ建物の中にあるサンテミリオン・ワイン会館 Maison du vin de St-Emilionでは、ブドウ栽培から醸造までワイン造りの過程を紹介する常設展を開催している。ブティックにはサンテミリオン地区のワインが常時400種以上揃い、製造者からの直接購入と同じ価格で買うことができる。
周囲に広がるブドウ畑の中を歩いて、近くのワインシャトーを訪問するのも楽しい。観光案内所でハイキングツアーを主催しているほか、ブドウ畑を巡るプチトランも走っている。
ボルドーからTERで約35分。駅から町の中心までは徒歩約20分。
サンテミリオン駅にはタクシーはないので、タクシーを使うなら、ボルドーからTERで約30分のリブルヌ Libourneで下車するといい。