カストルを訪れるべき理由 ゴヤ美術館と色とりどりの風景を楽しむ旅

ガリア平定のためのローマの野営地と、9世紀のベネディクト修道院を中心に発達した歴史をもつ古い町。「フランス社会主義の父」と呼ばれるジャン・ジョレス Jean Jaurèsの生地としても知られている。

駅を出て左に歩き、五差路に出たらAv.Albert 1erを通ってRue Gambettaを真っすぐ行くと、約15分で町の中心に出る。右にベネディクト修道院跡に建てられたサン・ブノワ大聖堂 Cathédrale St-Benoîtがある。
市庁舎 Hôtel de Villeにあるゴヤ美術館 Musée Goyaにはゴヤ、ベラスケスから現代の画家までスペイン絵画中心のコレクションを展示している。ゴヤの『自画像 Autoportrait aux lunettes』をはじめ、版画シリーズ『戦争の惨禍 Les Désastres de la Guerre』など衝撃的。晩年の「黒い絵」につながる表現主義、シュルレアリスムの先駆となるようなシリーズだ。

美術館を出たら、市内をそぞろ歩くのもいい。色とりどりの館を眺めるアグー川 L'Agoûtの遊覧船もおすすめ。19世紀の乗合船を再現したクラシックな木造船が、5〜9月の毎日運航している。

トゥールーズからTERで約1時間10分。