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パリの「ムーラン・ルージュ」に集まる人間たちを冷ややかな目で眺め、ちょっぴり皮肉を交えて描いた画家トゥールーズ・ロートレック。彼の生まれ故郷がここアルビである。タルン川のほとりにある、れんが造りの赤い家並みが続く小さな町だ。歴史的には、13世紀にカトリック界で異端とされたカタリ派(アルビジョワ派)を受け入れた町としても知られている。
駅から町の中心まで徒歩で15分ほどかかる。まず駅前広場を横切りAv. Maréchal Joffreを進む。交差点に出たら、Av. Général de Gaulleへ左折し、道なりに進む。ラペルーズ広場Pl. Lapérouseを越えると、旧市街の入口に着く。ここからサント・セシル通りRue Ste-Cécileを直進すると、タルン川を見下ろす位置にあるサント・セシル大聖堂が現れる。
アルビは、中世の町並みの美しさでも知られる。タルン川に架かる11世紀建造の橋ポン・ヴィユーPont Vieuxから町の中心にかけて広がる旧市街は、ルネッサンス期や中世の館、れんが造りの民家が並び、散策するのが楽しい。歩き疲れたら、美しい回廊をもつサン・サルヴィ参事会教会Collégiale St-Salviに立ち寄るのもいいだろう。さらに橋を渡り、タルン川の対岸から眺める町もまたすばらしい。
トゥールーズからアルビ・ヴィルAlbi-Ville駅までTERで約1時間20分。