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フィジャックからロット川沿いの曲がりくねった道を車でたどっていくと、やがて「フランスで最も美しい村」のひとつ、サン・シル・ラポピーの村が現れる。切り立った断崖に張りつくようにして中世の家々が建つ眺めは、まさに絶景。なかでもひときわ高い塔が、村の中心サン・シル教会 Eglise St-Cirqだ。地元の人の話では、冬は遠くから見ると、雲の上にこの教会がポッカリ浮かんでいるように見えるのだとか。
ロット川を渡って緩やかな坂を上ると村の入口に着く。細い路地の両側に並ぶ15〜16世紀の家々、石畳の道……とどこを切り取っても絵になる美しさ。みやげ物屋やギャラリー、レストランもあるが、観光的に俗化した感じはまったくない。
村の中をひと巡りしたら、さらに坂を上って城まで行こう。丘の上から見下ろすロット川の渓谷風景もまたすばらしい。村のすぐ近くには先史時代の洞窟壁画が残るペシュ・メルル洞窟 Grotte du Pech-Merleがあり、観光スポットとなっている。「まだらの馬 Chevaux ponctués」など現存する約2万年前に描かれた壁画を見学できる。保存状態を保つために入場制限をしているので必ず予約を。
カオール(約30km)またはフィジャック(約45km)からタクシー。