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ポリフェノールがたっぷり入った赤ワイン、ヴァン・ノワールの名産地。大きく蛇行するロット川沿いに造られたこの町は、中世にはフランスで最も大きな都市のひとつだった。現在もロット県の県庁所在地として小規模ながら商業、文化の要となっている。また、カオールはサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の通過点でもある。学生やビジネスマンでにぎわう大通りのカフェで、杖を手にした巡礼者が静かにひと休みする姿を見かけるのも、この町ならでは。
町の中心は、12世紀建造のサンテティエンヌ大聖堂 Cathédrale St-Etienne。直径18m、高さ32mというフランス最大のドームが特徴で、片方にはフレスコ画が描かれている。大聖堂の北側に広がる旧市街は、中世の面影がよく残っている。
14世紀に造られた町の象徴、ヴァラントレ橋 Pont Valentréにも寄ってみたい。要塞化された橋のなかではヨーロッパで最も美しいものといわれる。ゴシック様式の6つのアーチと3つの塔をもつ橋が川に影を落とす姿は、一幅の絵のようだ。
トゥールーズからTERで約1時間20分、Intercités(要予約)で約1時間10分。