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アルズー渓谷 Canyon de l'Alzouの切り立った絶壁にひっそりたたずむ小さな村。1166年に、初期キリスト教徒だった聖アマドゥールの遺骸が発見され、しかもその体が腐敗もせず生前のままだった、という伝説で知られる巡礼地だ。
村の中には車は入れないので、駐車場に車を置き、村の入口であるイチジクの門 Porte du Figuierをくぐる。ここから村の目抜き通りが続いている。古くからの巡礼地で、現在はこの地方で最も人気のある観光地だけに、道の両側にはみやげ物屋がぎっしり。頭上の岩山に連なる聖域 Les Sanctuairesへは、エレベーターで行くこともできるが、巡礼者の気持ちを味わうなら、ぜひ村の中央にある巡礼者の階段 Escalier des Pèlerinsを上って行きたい。この216段の大階段を、中世の巡礼者たちは、祈りをささげながらひざをついて上ったという。階段を上りきった広場に、7つの聖堂と礼拝堂が集まっている。ノートルダム礼拝堂 Chapelle Notre-Dameには、12世紀から数々の奇跡を起こしてきたという黒い聖母像がある。像の上の鐘は、奇跡が起こるときにはひとりでに鳴ると伝えられてきた。礼拝堂の外の岩壁に描かれた保存のよいフレスコ画は12世紀のもの。
1km離れたロスピタレ L'Hospitaletの展望台からのロカマドゥールの眺めは必見。村は東向きに建っているので、朝の光に包まれる頃に訪れると最高だ。
フィジャックからTERで約35分。ロカマドゥール・パディラックRocamadour Padirac駅から村まで約4km。
カオールから58km、フィジャックから46km。