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カマルグの大湿原の中、ローヌ河口に築かれた城郭都市。「エグ・モルト」とは“死んだ水”の意である。その名が表すとおり、町を取り囲むのは、よどんだ沼のようにも見える湿地帯。町を造ったのはルイ9世だ。彼はこの地を十字軍遠征のための港として譲り受け、町は14世紀半ばまで栄えた。しかしその後、海とつながる水路に土砂がたまり、港としての役割を果たせなくなってしまう。以後町は衰退の一途をたどる。そのため、中世の城塞都市の姿がほぼそのまま残されたのだ。
城塞の入口ガルデット門から入ると、右側には13世紀に造られた堅固なコンスタンス塔Tour de Constanceが建つ。かつては灯台であったが、宗教戦争時には牢獄にもなった。塔の上からは、エグ・モルトの町と周りに広がる広大な湿地帯が見渡せる。
ニーム駅のバスターミナル(Gare Routière)からliO社の132番のバスで約1時間。Tour de Constance下車。
URL:https://www.lio-occitanie.fr/