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フランス南部の隠れた廃墟 レ・ボー・ド・プロヴァンスの見どころ完全解説

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2023年8月25日
公開日
2023年8月25日
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廃墟のなかに栄枯盛衰の物語を訊ねる

アヴィニョンからバスで走ると、平原の中に白い石灰岩をむき出しにした岩山が見えてくる。中世の頃、この地に栄えたボー家は南フランスで最強の勢力を誇り、80の町を従えていたという。しかし15世紀にはボー家の血筋は絶え、最初はプロヴァンス公国に、後にはフランス王国に支配された。そして1631年、ルイ13世の宰相リシュリューによってレ・ボーの町は完全に破壊された。

アヴィニョンからのバスは村の入口近くで停まる。ここから坂を上り、みやげ物屋が並ぶ通りを抜けて、レ・ボーの城塞Château des Bauxへ。

今ではすっかり廃墟となっているレ・ボーの城塞は、かつては難攻不落のものとして知られていたという。農民詩人リューの像が立っている所からの眺めはすばらしい。城主たちは、ここから自分の制した土地を眺めて悦に入っていたのではないだろうか。周りは見渡すかぎりのオリーブ畑。その中に石灰岩の白い岩山が点々とあり、ボーの名を取ってつけられた鉱物ボーキサイトの含まれた赤茶けた土も見える。

村から徒歩約5分の所には、かつての石切場を利用した音と映像のスペース、光の石切場Carrières de Lumièresがある。70台のプロジェクターで石の壁に次々と映像が映し出される幻想的な空間だ。毎年異なるテーマで上演されている。

レ・ボー・ド・プロヴァンスへのアクセス

バスでのアクセス

アヴィニョンのバスターミナル(Gare Routière)からZOU!の707番のバスで約1時間。7月上旬〜9月上旬の毎日運行。Les Baux下車。
URLzou.maregionsud.fr

車でのアクセス

アルルから約15km、アヴィニョンから約30km。

レ・ボーの城塞

夏は城塞全体が中世テーマパークと化し、中世の武器を使った実演、熊や鷹の調教ショーなど、さまざまなスペクタクルを見ることができる
住所
GrandRue
開館時間
4〜6・9月9:00〜19:307・8月9:00〜19:303・10月9:30〜18:0011〜2月10:00〜17:00(入場は閉館の1時間前まで)
休館日
無休
料金
€8
URL
http://www.chateau-baux-provence.com/fr

光の石切場

石切場跡の壁や天井に映し出される幻想的な世界
住所
RoutedeMaillane
開館時間
11〜3月10:00〜18:00(2・3月は9:30〜)4〜10月9:30〜19:00(7・8月は9:00〜19:30)(入場は閉館の1時間前まで)
休館日
無休
料金
€14.50、学生€12
URL
https://www.carrieres-lumieres.com/fr

基本情報(レ・ボー・ド・プロヴァンスの観光案内所)

住所
RuePorteMage,MaisonduRoy
電話番号
04.90.54.34.39
開館時間
㊊〜㊎9:00〜18:00(10〜4月は〜17:00)㊏㊐㊗10:00〜17:30
休館日
1/1、12/25
URL
www.lesbauxdeprovence.com
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