キーワードで検索
中世の城壁に守られた古都、アヴィニョン。ゆったりと流れるローヌ川のほとりにたたずむ姿はまさに一幅の絵のようだ。教皇庁がこの町におかれていた時代の名残である教皇庁宮殿、童謡で有名な「アヴィニョン橋」など、小さな町の中に見どころがぎっしりと詰まっている。夏の演劇祭の時期には、町全体が劇場と化し、世界中から訪れる観光客でにぎわう。この町独特の自由で明るい雰囲気を味わってほしい。
アヴィニョン・サントル駅を出ると城門が見え、この町が城壁に囲まれた町であることがわかる。城門を抜けると、メインストリートのプラタナス並木通りが延びている。商店や映画館などを横目に3分ほど歩くと右側に観光案内所、さらに5分ほど歩けば市庁舎のある時計台広場Pl. de l'Horlogeに出る。中央にメリーゴーラウンドがあり、カフェのテラスが並ぶ、にぎやかな広場だ。そのまま歩いていくと、教皇庁宮殿の巨大な壁が現れる。
教皇庁宮殿北側の坂道を上っていくと、岩壁の上に築かれたロシェ・デ・ドン公園に出る。緑の木陰が気持ちよく、ひと休みするのにぴったりの場所だ。ローヌ川を見下ろすテラスからは“アヴィニョン橋”ことサン・ベネゼ橋が見える。散策の締めくくりに、ローヌ川を渡って、中州の島Ile de la Barthelasseか、さらにその先の対岸の町ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンVilleneuve-lez-Avignonに行き、アヴィニョンの全景を眺めておきたい。特にすばらしいのが夕暮れ時。威圧的な教皇庁宮殿の建物も夕日を浴びると、その硬さが包み込まれてしまうよう。
パリ・リヨン駅からTGVでアヴィニョンTGV駅まで約2時間40分。そこから町の中心に近い在来線のアヴィニョン・サントルAvignon Centre駅へはTERで約5分。アルルからアヴィニョン・サントル駅へはTERで約20分。マルセイユからアヴィニョン・サントル駅へはTGVとTERで約1時間。