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オランジュはプロヴァンスの北の入口の町。かつてローマ帝国の重要な町として栄えた。今はほんの小さな田舎町だが、世界でも最も保存状態のいいローマ遺跡が残ることで知られる。プロヴァンスにはいたるところにローマ遺跡があるが、オランジュの古代劇場ほど完璧な形で残っているものは珍しい。ここに立ち寄ってみれば、数本の円柱を残すばかりのアルルの古代劇場が、実際はどんなに壮大なものであったか、想像することができるだろう。
駅からオランジュの旧市街までは1kmほど離れている。駅から町の中心に向かって西へ延びる大通りAv. Frédéric Mistralを歩く。メインストリートRue de la Républiqueに沿ってさらに進みRue Caristieを左折すると、古代劇場前の広場に着く。
ここを起点に北側の凱旋門と、南側サントゥトロップの丘の麓にある古代劇場を訪ねたい。ゆっくり歩いても3時間程度のコースだろう。
パリ・リヨン駅からTGVで約3時間30分。アヴィニョン・サントル駅からTERで約15分。