キーワードで検索
マルセイユの歴史は、紀元前600年頃にフォカイア人(小アジアのギリシア人)が港を開き、マッサリアと呼んだことに始まる。紀元前49年にローマの植民地になってからは、東方世界への西の玄関となった。中世の頃には、積み荷とともに上陸したペストによって町の人口の半分が失われるという厄災にも見舞われている。衰退と発展を繰り返しながら、常にフランス最大の港の地位を守ってきたマルセイユ。さまざまな人種が行き交う国際都市ならではの、エキゾチックで猥雑な雰囲気を味わってほしい。
町を見下ろす高台にあるマルセイユ・サン・シャルル駅は近代的な駅。地下にメトロ駅がある。
まずは駅前のテラスから町全体を眺めて、方角や位置関係をつかんでおこう。町の南、小高い岩山の上に建ち、塔の上に金色のマリア像が輝く白い教会が、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂。その向こうにイフ島の浮かぶ地中海、手前にはヨットや遊覧船が停泊する旧港。
歴史的建造物に指定されている駅の大階段を下り、南へ続くアテヌ通りBd. d'Athènesを5分ほど歩くと、メインストリートのカヌビエール大通りLa Canebièreに出る。この大通りを歩いて5分ほどで旧港に突き当たる。観光案内所は旧港の手前、右側にある。旧港の中央、フラテルニテ埠頭Quai de la Fraternitéでは毎朝、取れたての魚を売る漁師やおかみさんの威勢のいい声が響く。
2013年、欧州文化首都に選ばれたのを機に、マルセイユには数多くの文化施設が誕生した。旧港から続く湾岸地区には、MuCEMをはじめ、個性的な外観の博物館が並ぶ。海からの風に吹かれながら、現代建築散歩も楽しい。
パリ・リヨン駅からマルセイユ・サン・シャルルMarseille St-Charles駅までTGVで約3時間20分。ニースからはTGVで約2時間40分。
エクス・アン・プロヴァンスのバスターミナル(Gare Routière)からleCar/Cartreize社の50番のバスで35〜50分。
URL:https://www.lametropolemobilite.fr/
パリCDG空港またはパリORY空港からからマルセイユ・プロヴァンスMarseille Provence空港へ約1時間20分。空港からマルセイユ・サン・シャルル駅へは、シャトルバス(Navette)で30〜50分。
URL:https://www.marseille.aeroport.fr/