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映画祭で有名なカンヌから、ニース、モナコを経てイタリアに続く地中海岸がコート・ダジュールだ。「紺碧海岸」の名のとおり、コバルトブルーの海岸線が続く。澄みきった大気、降り注ぐ陽光、冬でも海岸通りを半袖でそぞろ歩く人々、ここはまさに別天地。真っ青な海に面して高級ホテルが建ち並び、南洋樹の生える海岸通りの美しさを引き立てている。海水浴場で肌を焼く美女たちは、ほとんどがトップレスだ。雑踏に疲れたら、美術館巡りもいい。多くの芸術家は、すばらしい題材あふれるこの地を好み、集まった。彼らが制作活動に励んだ場所で、彼らの作品に触れることができたら、コート・ダジュールと、そして彼ら芸術家をもっと身近に感じるだろう。
[気候]
年間の日照時間は2800時間。ときおりミストラルが吹き荒れるほかは冬でも温暖。復活祭を過ぎるとビーチにはもう肌を焼く人が現れる。
[特色]
海岸線の美しさはもちろんのことだが、一歩内陸に入れば、山の上に民家が連なる素朴な「鷲の巣村」が点在する。中世の趣あふれる村々の多くが、今では芸術家が集まる村となっている。
[周遊のヒント]
コート・ダジュールの中心地はニース。ホテルの数も極めて多い。ニースを起点に列車、バスを利用して近郊の小さな港町や、鷲の巣村を訪ねてみよう。
2月
カーニバル(ニース/7〜3月3日'24):華やかなパレードが繰り広げられ、町中が熱狂する大規模な祭り
レモン祭(マントン/17日〜3月3日'24):レモンの生産が盛んなマントン。柑橘類のオブジェが飾られるにぎやかな祭り
5月
カンヌ国際映画祭(カンヌ/16〜27日'23):世界的に有名な映画祭。日本映画も毎年話題をふりまいている
F1グランプリ(モナコ/21〜24日'20):市街の一般道路がコースになるのでスリル満点
7月
ジャズ・ア・ジュアン(ジュアン・レ・パン/中旬):世界の一流アーティストが集まる国際的なジャズフェスティバル
新鮮な野菜とハーブ、オリーブオイルをふんだんに使ったヘルシーな料理は日本人の口にもよく合う。野菜不足が気になるときには、ボリュームたっぷりのニース風サラダをぜひ。