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ルノワールが晩年を過ごし死を迎えた町で、レ・コレットLes Collettesと呼ばれる丘の上に、オリーブ、ユーカリ、アーモンドの木々に囲まれた石造りの家(現在はルノワール美術館Musée Renoir)が建つ。愛妻アリーヌの死、自らのリウマチの苦痛に耐えながら、ルノワールが晩年の12年間を過ごした質素な家である。画家とその家族が愛用した品々がそのまま残され、生前の姿をしのぶことができる。
中世の雰囲気を残す旧市街、オ・ド・カーニュHaut de Cagnesにも立ち寄ってみたい。レ・コレットからは徒歩30分ほど。かなりきつい坂道を上らなければならないが、途中で振り返ると、地中海の眺めがすばらしい。てっぺんには堂々としたグリマルディ城Château Musée Grimaldiがそびえている。城の中にはシャガールや藤田嗣治など、コート・ダジュールを愛した画家たちの絵を収めた美術館が入っている。
ニースからTERで約10分。駅から町の中心へは徒歩約10分。