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ローマ時代に城塞都市として築かれたトレドが、西ゴート王国の首都になったのは560年のこと。伝説によると8世紀初め、タホ川で水浴びをしていた娘を国王に凌辱された父親が、王に復讐するためイスラム教徒に助けを求めた。イスラム軍はトレドを一気に攻め落とし、約150年続いた西ゴート王国は滅びた。 11世紀、国土回復を目指す戦いのなかで、トレドは再びキリスト教国の首都となる。自由を尊重するこの町では、イスラム支配下に開花した文化を継承し、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が共存して繁栄の時代が続いた。しかし1561年にフェリペ2世がマドリードに遷都すると、トレドの時代は幕を閉じ、町は眠りにつく。16世紀にはギリシア生まれの画家、エル・グレコが生涯を送ったことでも知られ、彼にゆかりの場所も多い。
フェルナンド3世の命によって1226年に建設が始められ、1493年に完成したスペイン・ゴシック様式の大聖堂。
トレド大聖堂
詳細をみる内戦の舞台にもなった城。1936年の市民戦争において、モスカルド大佐率いるフランコ軍が72日間にわたって籠城した。現在は博物館となっており、地下にはフランコ軍の家族が立てこもった跡がある。
アルカサル (軍事博物館・トレド)
詳細をみるエル・グレコが住んでいた住居付近の廃墟を、1906年にベガ・インクラン侯爵が買い取って修復。16〜17世紀の家具や調度品を置き、アトリエや書斎を再現している。
エル・グレコ美術館
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