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ここはコート・ダジュールの最東端。イタリアと国境を接する町だ。コート・ダジュールといえば上流階級の人々が集まる高級リゾートを想像しがちだが、ここマントンはかつての漁村の雰囲気が色濃く残る。2月のレモン祭がこの町最大のイベントで、レモンやオレンジの実で作られた馬や人形が町をパレードする。ほかではめったに見られない詩人コクトーの絵画に出合えるのも、この町。
高台にある駅から海までは500mほど。5分も歩けば海岸沿いの遊歩道プロムナード・デュ・ソレイユPromenade du Soleilに出る。プロムナード・デュ・ソレイユから東に向かうと、ジャン・コクトー美術館と要塞美術館がある。コクトーファンなら見逃せないアートスポットだ。
イタリアへと続いていく地中海の眺めを堪能したければ、旧市街の坂道を上ってみよう。坂道の両脇に、古い民家が寄り添うようにして建っている。一見華やかなリゾート地のもうひとつの顔だ。眺めがいいのはサン・ミッシェル教会Eglise St-Michel前や、さらに坂道を上った墓地の前。
ニースからTERで約35分。