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スペイン第4の都市セビーリャの楽しみ方 歴史的背景とおすすめ観光スポット

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2022年11月13日
公開日
2022年11月13日
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ビゼーのオペラ『カルメン』や『セビリアの理髪師』の舞台として知られるセビーリャ。ダイナミックな歴史をもつだけに、町並みは華やかで、スペイン第4の都市としての風格も備えている。ローマ時代には属州ヒスパニア・バエティカの主要都市として栄え、西ゴート王国の首都がおかれたこともあるこの町が、ジブラルタル海峡を渡ってきたモーロ人に征服されたのは712年のこと。以降500年以上にわたり、セビーリャはイスラム文化繁栄の舞台となる。グアダルキビル川に面した良港としての地理的条件が幸いし、経済的にも大発展。コルドバ・カリフ帝国が崩壊した1070年には、それまで半島の首都だったコルドバを併合するほどの力をつけていた。ヒラルダの塔や黄金の塔など、現在も残るイスラム建築物は、この時代に建造されたものだ。

貿易都市として栄えたアンダルシアの州都

レコンキスタが圧倒的な勢いで拡大した13世紀中頃、ついにセビーリャからイスラム勢力が一掃されてしまう。そしてキリスト教徒によって、セビーリャは新たな躍進の時代を迎えた。コロンブスが到達したのはインドではなく新世界であることを証明したアメリゴ・ベスプッチがセビーリャ港から出帆したのを皮切りに、新世界との交易独占権を確保。ヨーロッパ最強国の地位を確立しつつあったカスティーリャ王国の、繁栄を支える町となった。

スペインでも有数の観光都市として1年中にぎわうセビーリャだが、なかでも活気づくのが春に行われるセマナ・サンタ(聖週間)とフェリア(春祭り)の時期。セマナ・サンタには聖母マリア像を載せた御輿を担ぐ信者たち、またフェリアでは色とりどりの民俗衣装を着た人々であふれ、町は熱気に包まれる。そしてセビーリャはフラメンコと闘牛の本場。オレンジの街路樹が彩りを添える小道を散策しながら、アンダルシア情緒を満喫したい。

本格的なフラメンコを観るのも楽しみのひとつ

セビーリャの歩き方

列車で到着したら

長距離列車は中心街の北東に位置するサンタ・フスタ駅Estación de Santa Justaに到着する。構内には観光案内所やコインロッカーがある。町の中心までタクシーを利用すると€8〜10程度。
市バスは、駅正面を背にして右方向へ行く32番の市バスに乗り、終点のドゥケ・デ・ラ・ビクトリア広場Pl. Duque de la Victoriaで下車。ここからシエルペスSierpes通りを南へ10分ほど歩くとカテドラルCatedralが見えてくる。

また、同じバス停から21番に乗ると、メネンデス・ペラヨMenéndez Pelayo通りからドン・フアン・デ・アストゥリアス広場、プエルタ・デ・ヘレスPuerta de Jerezを通り、プラサ・デ・アルマス・バスターミナルが終点。旧市街の中心であるヌエバ広場Pl. Nueva~プラド・デ・サン・セバスティアン・バスターミナル~サン・ベルナルド駅の間には路面電車が運行している。

馬車で町を巡るのも楽しい

町歩きはヒラルダの塔を目印に

見どころはグアダルキビル川の東側に集中している。今でこそ川の西側にも市街地が広がっているが、本来のセビーリャの雰囲気は東岸沿いの旧市街地、なかでも南の地域に色濃く残っている。その中心的存在がカテドラルに隣接したヒラルダの塔Giraldaだ。

カテドラルの東側は、かつてのユダヤ人居住区だったサンタ・クルス街Barrio de Santa Cruzが広がっている。1492年にユダヤ人が追放されてからは、貴族など裕福な人たちが住みつき、画家のムリーリョが暮らしていたこともある。迷路のような入り組んだ路地に白壁の家々が並び、現在はバルやレストランなどの飲食店、フラメンコを上演しているタブラオ、みやげ物店も多い。小さな広場も随所にあり、アンダルシアを象徴するような光景が見られる。
旧市街の目抜き通りは、市庁舎のあるヌエバ広場から北へ延びるシエルペスSierpes通り。みやげ物店やバルが並び、またその1本西側のテトゥアンTetuán通りにもしゃれたブティックが多い。さて、日が暮れて人々が散歩に出かける頃になったら、グアダルキビル川西岸のトリアナ地区Trianaへ向かおう。川沿いのベティスBetis通りにはレストランやバルが並び、夜遅くまで地元の人や観光客でにぎわっている。

アンダルシア情緒あふれるサンタ・クルス街

見どころ

カテドラル(大聖堂)とヒラルダの塔

スペイン最大の規模を誇る大聖堂

セビーリャ大聖堂とヒラルダの塔

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電話番号
954 214 971

アルカサル

ムデハル様式の壮麗な宮殿

アルカサル (セビーリャ)

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電話番号
954 502 323

インディアス古文書館

大航海時代にまつわる資料を所蔵

インディアス古文書館

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電話番号
954 500 528

スペイン広場

セビーリャ市民の憩いの場

スペイン広場 (セビーリャ)

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交通

セビーリャ空港とのアクセス

空港は町の北東約10kmに位置する。バスが空港~サンタ・フスタ駅~プラド・デ・サン・セバスティアン・バスターミナル~プエルタ・ヘレス~プラサ・デ・アルマス・バスターミナルの間を運行。毎時2~3便、料金€4。タクシーは所要約20分、€22〜25程度。

バスターミナル

《プラサ・デ・アルマス》
コルドバ、グラナダ行き(一部プラド・デ・サン・セバスティアン発着のバスもあるので要確認)のほか、マドリード、バルセロナ、メリダ、ポルトガルのファーロやリスボン行きのバスが発着する。バスターミナルから町の中心部へ行くには、Torneo通りのバス停からC4番に乗り、プエルタ・デ・ヘレスで下車。

住所
Pl.deArmas
電話番号
954908040

《プラド・デ・サン・セバスティアン》
アルヘシラス、ロンダ、カディス行きなど、アンダルシア地方各地へのバスが発着。バスターミナルの南側からトラムに乗れば、カテドラルやヌエバ広場まで行ける。

住所
JoséMaríaOsborne11
電話番号
954417111

市内交通

市バス、路面電車(https://www.tussam.es/) は€1.40。1日券€5や3日券€10もある。地下鉄は初乗り€1.35。

町の中心を走る路面電車

セビーリャへのアクセス

列車
マドリード・アトーチャ駅から約2時間30分、€77.10〜129.90、毎時1〜2便。バルセロナ・サンツ駅から約5時間30分〜11時間、€64.20〜200.70、1日6便。グラナダから約4時間、€31.20、1日4便。
バス
マドリードの南バスターミナルからSocibus社のバスで約6時間、€29.45〜34.95、1日5〜6便。バルセロナからAlsa社のバスで約15〜16時間、€91.02、1日2便。グラナダから約3時間、€23.33〜30.13、1日9便。
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