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ローヌ川のほとり、ブルゴーニュとプロヴァンスを結ぶ位置にあるこの町は、古代ローマ時代には交通の要衝として栄えた所。当時は現在のリヨンと並ぶ重要な都市のひとつで、神殿、劇場、浴場などの建築物が次々と造られた。今も町のあちこちにローマの遺跡が残り、当時の繁栄ぶりを伝えている。遺跡はイベントの舞台としても使われ、とりわけ夏に開催されるジャズフェスティバルは、音楽ファンの間でよく知られている。
ローマの遺跡や中世の教会は町の中に散らばっている。それも民家に囲まれてデンと遺跡があったりするからおもしろい。
例えば、アウグストゥスとリウィア神殿Temple d'Auguste et de Livie。ニームのメゾン・カレを思わせる四角い神殿だ。これが町の中心あたりに突如として現れる。この神殿を挟んで北にサンタンドレ・ル・バ教会Eglise St-André-le-Bas、南にサン・モーリス大聖堂Cathédrale St-Mauriceがある。長期間にわたって造られたため、さまざまな建築様式が交ざっている。ローヌ河岸近くには、6〜10世紀に建てられ、現在は考古学博物館になっているサン・ピエール教会Eglise St-Pierreがある。これらの遺跡や教会、それにローヌ川を一望できるのは古代劇場Théâtre Antiqueのてっぺんだ。6月下旬〜7月上旬にはここでジャズフェスティバルJazz à Vienneが開かれる。
リヨン・パール・デュー駅からTERで約20分。