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オニャール川とテル川の合流点に位置するジローナ(カスティーリャ語ではヘローナGerona)は、古くから戦略上の要地であり、幾多の戦いがこの町を舞台に繰り広げられてきた。『ローランの歌』ではシャルルマーニュ大帝の攻撃が語られているし、また1809 年にはナポレオンの軍隊に対して7 ヵ月以上も抵抗したという。今も残る、古くはイベリア人やローマ人によって築かれた城壁がその歴史を物語っている。
現在のジローナは人口約10 万人の地方都市。中世のたたずまいを残す旧市街には、しっとりと落ち着いた風情が漂っている。そしてこの町最大の見どころは、何といってもカテドラルの宝物館に収められている『天地創造のタぺストリー』だ。これを観るだけでもジローナを訪れる価値がある。
ロマネスクの至宝を所蔵する
イスラム建築を模した