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ピン川のほとりに広がる古都チェンマイは、タイ北部最大の都市。かつては北タイ一帯を治めたラーンナー・タイ王国の首都として栄えた。現在でも町には100を超える寺院があり、伝統の技を生かした手工芸品が生産されている。チェンマイを中心とする山岳地帯は古くはラーンナー・タイ王国と呼ばれる独立国で、一時的にビルマの支配下におかれたこともあり、 独自の文化を保っていた。現在でも寺院建築などに顕著な特徴が見られる。山地に住む少数民族も多く、トレッキングでそれらの村を訪れるツアーも人気がある。
チェンマイは、堀と城壁に囲まれた旧市街と、その周囲を取り巻く新市街とに分けられる。旧市街は細い路地が迷路のように入り組み、少し奥まった通りや寺院周辺は静か。東の城壁沿いのムーン・ムアン通りMoon Muang Rd.周辺にはホテル、レストラン、旅行会社が集まっている。特ににぎやかなのが、旧市街とピン川に挟まれたエリア。ターペー通りTha Pae Rd.、ローイ・クロ通りLoi Kroh Rd.、チャン・クラン通りChang Klang Rd.周辺には旅行者向けのショップやレストランが多い。ナイトバザールも毎晩開かれる。
銀行や両替所はターペー通りやナイトバザール周辺に多い。両替所はターペー通りで20:00頃まで、ナイトバザール周辺で22:00頃まで、土・日曜もオープン。
かつてラーンナー・タイ王国の都として栄えたチェンマイには、数多くの寺院が残されている。それぞれに特徴のある寺院を見て歩こう。
みやげ物として人気の高いカラフルな傘の製造で有名なボー・サーンで行われる。ミス・ボー・サーンが選ばれるイベントのほか、大通りに傘や工芸品の店が並ぶ。
花が最も咲き誇るシーズンに行われるイベント。花で飾られた山車やミス・フラワーのパレード、園芸コンテストがある。
天の恵みである水をかけ合い、タイの正月を祝う行事。全国的に行われるが、特にチェンマイでは国内外から訪れた多くの旅行者を巻き込んで、毎年大にぎわいとなる。
陰暦12月の満月の夜にタイ全土で行われる、水の精霊に感謝する祭り。スコータイではタイダンスやパレードが盛大に繰り広げられる。チェンマイも盛大で、特にコムローイの数が多く、旅行者の人気を集めている。イーペン祭りとも呼ばれる。
19世紀末までラーンナー・タイ王国という王朝があったタイの北部は、山がちな土地で気候も穏やか。そんな土地柄のためか、刺激が少なく日本人には食べやすい料理も多い。チェンマイのおもなに有名な料理は以下の5つなど。
●カントーク
●カオ・ソーイ
●ケップ・ムー( 豚皮の唐揚げ)
●サイウア(ハーブソーセージ)
●ケーン・ハンレー(ビルマ風カレー)
カオ・ソーイはもともとビルマ(ミャンマー)から伝わった料理で、カレー味のスープに麺を入れ、さらに揚げ麺をのせたもの。具はチキンが一般的だが、ポークやビーフ、シーフードが注文できる店もある。とろりとしたスープと柔らかな麺、そこに加わるクリスピーな揚げ麺の組み合わせは絶妙。添えられるライムを搾り、たいてい2種類ある付け合わせ(みじん切りのタマネギと、パック・カートと呼ばれる白菜によく似た野菜の漬け物)を好みで入れて味をととのえる。
スワンナプーム国際空港からタイ国際航空(タイスマイルエアウェイズ含む)が毎日9便、所要1時間10分〜1時間20分、2460B〜。格安航空会社も運航しており、スケジュールや運賃は各社のウェブサイトで。
北バスターミナルから所要9〜11時間。寝ている間に移動できる夜行が便利。6:30〜22:00の間、30分〜1時間おきに出発。VIP759B、1等569 〜488B( バス会社によって料金は多少異なる)。旅行会社が運行する、カオサン通りからターぺー門付近へ直行の格安ツーリストバスもある。旅行会社やゲストハウスで申し込めるが、
盗難や故障などトラブルが多いのでおすすめできない。
クルンテープ駅から毎日5本。全席2等エアコン指定席のディーゼル特急は641B、所要約11時間。寝台は人気が高いので、切符の購入は早めに。1等寝台1253〜1653B、2等寝台531〜1041B。座席は2 等391 〜641B、3 等231 〜271B(列車の種類により料金が異なる)。