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エヴィアンの西25km、レマン湖畔にたたずむイヴォワールは、中世の城壁が残る小さな村。フランスの「花の村」コンテストで毎年入賞するだけあり、村中が色鮮やかな花々で飾られている。30分もあればひと回りできるほど小さな村だが、美しい町並みにひかれてやってくる観光客の姿が絶えない。石造りの古い建物の大半はレストランやショップになっている。
湖に面して建つ城は、17世紀以来この村に住むイヴォワール男爵の居城。城は今もこの一家が住んでいるため訪問できないが、庭園が五感の庭Jardin des Cinq Sensと名づけられ、一般公開されている。迷路のような庭がいくつもあり、それぞれ味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚のテーマに沿った植物が植えられている。例えば、「味覚の庭」には果実が食べられる植物、「嗅覚の庭」には香りのいい植物……というふうに。小さいながらもエスプリにあふれ、心やすらぐ場所だ。
エヴィアンから西へ25km。
エヴィアンからTERで約10分のトノン・レ・バンThonon les Bains駅で下車。駅から約200mのPlace des Artsから152番のバスで約20分。Yvoire Pré Ponce下車。