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リヨンの南東約100km、ジュネーヴ(スイス)の南約120km、人口約16万の近代都市。1968年には、冬季オリンピックの開催地でもあった。そのときの記録映画、クロード・ルルーシュ監督の『白い恋人たち』では、フランシス・レイの甘いメロディにのって、祭りに沸く町が、美しく描かれていた。コンテンポラリーな面と歴史を感じさせるたたずまいがうまくマッチした雰囲気は、今も変わらない。冬はスキーヤーでにぎわい、夏のバカンスシーズンは山好きの人々でいっぱいになる。スタンダールの生地として、文学ファンをもひきつける、奥深さを感じさせてくれる町だ。
アルプ地方の中心地、グルノーブルの駅は、建物といい駅前広場といい、モダンで立派だ。駅前広場にはカルダーの作った彫刻があり、トラムが走っている。駅から町の中心にある観光案内所へは、トラムA・B線で3つ目のHubert Dubedout-Maison du Tourismeで下車すぐ。歩いても15分ほどだ。
グルノーブルでまず行くべき所は、バスティーユ城塞Fort de la Bastille。イゼール川の右岸の小高い丘の上にあり、展望台からの眺めは最高。晴れた日にははるか北東にモンブランさえ望める。夜になればグルノーブルの町のまばゆいばかりの夜景も楽しめる。城塞へは歩いても行けるが、何といっても透明でシャボン玉のような形をしたロープウエイに乗るのが楽しい。乗り場はイゼール川のほとり、サンタンドレ参事会教会Collégiale St-Andréの近くにある。
パリ・リヨン駅からTGVで約3時間。リヨン・パール・デュー駅からTERで約1時間25分。
トラム、バスが乗り放題になるほか、ロープウエイ1往復、観光案内所のガイドツアーなどを網羅する便利なパス。観光案内所で買える。