
- フランス
パリ発着で歴史風情を感じられる、フランスのかわいい町、美しい村
2022.12.22
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フォンテーヌブローの西約10kmの所にある小さな村、バルビゾン。19世紀中頃、『晩鐘』『落穂拾い』などの名作で知られるミレーをはじめ、多くの芸術家を魅了し続けた風景が、当時と変わらぬまま残っている。
19世紀の中頃、素朴な農村風景と美しい森に魅了された多くの画家が、この村に住み着いた。風景画でもアトリエで制作するのが普通だった時代、戸外に出てありのままの自然を写実的に描いた彼らは、まさに絵画の革命家だったといえる。農民とともに生活し、働く農民の姿を描き続けたミレーや、テオドール・ルソーらに代表されるバルビゾン派は、後の印象派が生まれる土台ともなった。バルビゾンは、現在ではすっかり観光地化され、ひなびた農村の趣は感じられなくなっている。それでも村を少し離れると、黄金色の麦畑やこんもりとした森などが残り、画家たちが愛したかつての素朴な村の姿をしのぶことができる。バルビゾンにある記念館は次の2ヵ所。どちらも村のメインストリート、グランド・リュGrande rueに面している。
フォンテーヌブローから、森を挟んで西北西へ約8kmの所にある。フォンテーヌブロー・アヴォンFontainebleau-Avon駅からタクシー利用が便利(約20分)。パリから観光バスツアーもある。
貧しい画家たちを物心両面で支え続けた「ガンヌの旅籠屋Auberge Ganne」を改装。画家たちが食事代や宿代と引き換えに残していった作品や、当時のバルビゾンに関する資料などが展示されている。また、テオドール・ルソーが30年間暮らしたアトリエが、美術館別館として公開されている。