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チューリヒ湖の南のほとりに位置し、ローマ時代から交通路が、中世の巡礼路と交わる要衝だった町。ラッパースヴィル城 Schloss Rapperswilを中心に広がる旧市街は、1時間ほどで回れる。アインジーデルンとともにチューリヒからの小旅行におすすめ。
駅を出て左前方に見えるフィッシュマルクト広場に観光案内所があり、無料で地図をもらえる。観光案内所から湖に沿って北上し、Endingerplatzで湖から1本北側のEndingerstr.を進むと、道の両側にバラ園 Rosengärtenが現れる。“バラの町”の異名をもつだけあって、町では約600種、2万株のバラを栽培しており、5月から9月にかけて次々と花を咲かせる。
道が大きく東にカーブする、チューリヒ湖に突き出た建物はカプチン修道院 Kapuzinerklosterで、1606年創建のカトリック修道院。教会と洞窟の礼拝堂を見学できる。
湖に造られた天然のプール(遊泳場)を過ぎると、丘に上がる階段がある。12世紀に建設されたラッパースヴィル城は階段を上りきった左側にある。現在内部はポーランド博物館になっている。城の並びにあるのが郷土歴史博物館 Stadtmuseum Rapperswil-Jona。800年にわたる町の歴史を展示しており、2012年にリニューアルされた建物の最上階から周囲を見渡せる。そのすぐ隣にあるのが聖ヨハネ教会 Stadtpfarrkirche St.Johann。1253年に城主によって創建され、一度火災で焼失したが1885年に再建された。
丘の上をぐるりと1周したら、Hauptplatz側の階段を下りよう。市庁舎 Rathausの周辺にはレストランやカフェが並びにぎやかだ。
また、駅の南側にはラッパースヴィルから対岸のフルデンを結び、アインジーデルンにいたる巡礼路の一部として使われていた長さ841mの木道 Holzbrüke Rapperswil-Hurdenがある。2001年に再建されたものだがスイス最長の木道として知られている。
チューリヒからSバーン5、7、15番ほかで37~41分。アインジーデルンからSバーン40番で約40分。