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【スイス取材日記DAY 2】チューリヒのクリスマスマーケットとヨーロッパ最大の瀑布ライン滝を巡る
2024.1.16
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ライン川沿いの魅力的な古都。この町とライン川とは遠い昔から密接に影響し合ってきた。ここから約4km下流で、川はその1300kmに及ぶ流れのなかでただ1ヵ所滝となって流れ落ち、船の航行を妨げている。川を下る船がやむを得ず荷物をいったん陸へ上げたのが、この町の始まり。商人たちがここに居を構え、倉庫を造り、町の発展に寄与した。近代になってもこの町の発展に深く関わったのは、やはり「ラインの滝」。1866年にその落差を利用した水力発電が始まり、その電力を利用する工場がこの町に建設されるにいたった。
ヨーロッパで最も豪快な滝や、本場ドイツのライン川下りに勝るとも劣らないクルージング、そして中世の面影が色濃く残る旧市街など、ゆっくりと楽しみたいところだ。
駅前のバーンホフ通り Bahnhofstrasseはバス乗り場になっており、通りを渡ってどの道でも1本奥へ入ればもう旧市街のフォルシュタット通り Vorstadtに出る。駅を背にして右側に歩いていくと、突き当たりがフロンバーク広場 Fronwagplatz。ここは町で一番にぎやかな所で、市が立ったり大道芸人が集まったりして常に人出が絶えない。フロンバーク広場前から東に延びるフォルダー通り Vordergasseは、この町で最も美しい通りのひとつ。出窓(エンカー)の彫刻や建物の彩色がその豪華さを競い合い、通りを行く人を魅了している。なかでも特徴があるのは騎士の家 Haus zum Ritter。トピーアス・シュティマーの1570年の作品といわれ、装飾のテーマは神話とローマの歴史だ。観光案内所はこの騎士の家のすぐ手前に位置している。通りを進むと、左側に音響効果のすばらしいことで知られる聖ヨハネ教会 Kirche St.Johannが現れる。ここでは2年おきにバッハ・フェスティバルが開催されている。さらに真っすぐ進んでバッハ通り Bachstrasseの交差点を渡ると、ウンターシュタット通り Unterstadtにいたる。
チューリヒからICまたはREで約40分。Sバーン9、12、24番なら約1時間。それぞれ1時間に1本。ヴィンタートゥールからはSバーンで約30分。ボーデン湖畔の町クロイツリンゲン KreuzlingenからSバーンで約1時間、船で約3時間45分、1日3〜4便(冬期は運休)。