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【5日目】グリンデルワルトのもうひとつの展望台・フィルストとインターラーケン
2024.3.12
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トゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれた“湖の間”という名前の山岳リゾートは、ユングフラウ地方へのゲートウェイ。夏はハイカーや避暑を求める人が、冬はスキーヤーやスノーボーダーが世界中からやってくる。リゾートとしての歴史は古く、町の中心にある5つ星ホテル、ビクトリア・ユングフラウは1865年の創業。現在ホテルの数はこの地方で最も多く、多種多様なレストランやショップがあり、通りはいつもにぎやかだ。
でも中心部の雑踏からちょっと離れれば、あるのは森と川と山々が織りなす静かな山あいの町。そこでは町なかではあまり感じられなかったアルプスが、圧倒的な存在感を放っている。
インタラーケンには駅がふたつある。町の中心にあるヴェスト(西)駅と、登山鉄道の乗り換えに利用するオスト(東)駅だ。ふたつの駅は、町のメインストリートであるヘーエヴェーク Höhewegで結ばれている。バスが行き来しているが、歩いても20分ほどの距離。町はこの通りを中心に広がっている。
ヴェスト駅を背に目の前の通りがBanhnhofstrasse。駅前ロータリーを東に行って、最初の交差点の手前左側に観光案内所がある。この交差点を越えると、通りの名前が変わりヘーエヴェークになる。そのまま進むと右側に大きな広場ヘーエマッテ Höhematteが現れる。天気がよければ正面にユングフラウの頂が望める町の中心だ。広場の反対側にある豪華な建物はビクトリア・ユングフラウ。庭園の花時計と噴水が美しいコングレス・クアザールもその並びにある。ヴェスト駅とオスト駅の中間点あたりから、観光地の華やかさは徐々になくなり、普通の住宅街。さらに数ブロック歩けばオスト駅に到着する。
ヘーエマッテの真ん中を通って真っすぐ南に向かうと、周囲はショップやホテルもない住宅街。右側の細長い緑地の途中に“Matten”の標識があり、その先はマッテン Matten。そのまま100mほど進んだ三差路に、この地方で最も古いといわれる木造家屋がある。マッテンで観光客が足を運ぶ所は、この三差路を西に行った先にあるウィリアム・テル野外劇場くらいだろう。ヘーエマッテから1km弱、徒歩12〜13分の距離だ。
ヴェスト駅を出て、今度はロータリーを西に向かう。踏切とアーレ川に架かるふたつの橋を渡ると、その先はウンタゼーン Unterseenの町。駅の近くは商店やホテルがあるが、離れるにつれ、こちらも静かな住宅街が広がっている。駅から300mほど行った所にあるハウプト通り Hauptstrasseを右に曲がると、窓辺に花が飾られたかわいい住宅街。しばらく歩くと左側に小さい広場がある。右奥に見える時計塔のある教会は15世紀に建てられたウンタゼーン教会。広場に面してユングフラウ地方の観光博物館がある。このエリアでは、アーレ川沿いの遊歩道を歩いてみよう。美しい川の流れに癒やされる。
チューリヒからは、ベルン乗り換えで所要2時間13分、空港発の直通列車も所要2時間13分。ルツェルン経由の路線は、峠を越え湖畔を走る美しいルートだが、ルツェルンで乗り換えがあり、チューリヒから3時間17分かかる。
ジュネーヴからはベルンで乗り換えて2時間46分。ツェルマットからはフィスプとシュピーツで乗り換えて2時間13分。