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ユングフラウの懐にあり、U字谷の断崖に挟まれた土地は独特の雰囲気。ユングフラウヨッホへの乗り換え駅として通過してしまう人が多いが、そんなラウターブルンネンの谷を訪れて感動に身を震わせたのは、文豪ゲーテばかりではないはずだ。氷河に削られてできたU字谷には、高さ約300mの断崖が両側に迫り、無数の滝が流れ落ちる。滝は小川となり、水と緑の匂いが谷をいっぱいに満たす。草丈のある花々が咲き乱れる桃源郷を歩きながら、想像してみよう。轟音を響かせて滝が落ちる絶壁の、あのてっぺんまでが氷に埋め尽くされていた頃を。
駅を出ると正面右側にミューレン行きロープウエイの駅がある。駅前の道路がメインストリートで、村はここから左(南)側、谷の奥へと続いている。駅から5分ほど歩くと道がふた手に分かれる。左のバス道路へ曲がろう。すぐ右側に教会がある。振り向けばシュタウプバッハの滝が教会の塔のバックに見え、絶好の撮影ポイントになっている。川を渡った所には郷土博物館や画廊などがある。ここまで駅から約10分。村の中心部はもう終わり。あとは草原が広がるばかりだ。
インタラーケン・オスト駅から登山鉄道(BOB)の前寄りの車両に乗って20分。ほぼ30分ごと。スイストラベルパス有効。