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ダニーデンで楽しむスコットランド風建築とオタゴ半島の野生動物観察ガイド

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2023年8月7日
公開日
2023年8月7日
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南島南東部の沿岸に位置するダニーデンは、オタゴ地方の中心都市。この町を特徴付けているのが、19世紀末期から20世紀初頭にかけて建てられたスコットランド風の建築群だ。

1860年代、中央オタゴ地方で金鉱が発見されゴールドラッシュが巻き起こり、町は急速に発展していった。その中心となったのがスコットランドからの移民たちだ。彼らは、自分たちが築いた都市にダン・エデン(ケルト語でエデンの城)という名前を付け、故国の建築を再現し故郷の文化を持ち込んだ。そのため現在でも1年を通じて、スコットランドをテーマにしたイベントが開催されている。また、ダニーデンは国歌の作詞者トーマス・ブラッケンをはじめ、多くの作家を輩出していることから、ユネスコが制定する、創造都市ネットワークの文学都市にも認定されている。さらにニュージーランドで最初に設立された大学、オタゴ大学があり、若者が多い学生の町という一面ももっている。近郊のオタゴ半島では、イエロー・アイド・ペンギンやロイヤル・アルバトロスなど希少な野生動物を観察することができる。

ダニーデンの歩き方
ダニーデンの町は起伏に富んだ地形上にあるため市街地でも坂道が多い。郊外にはギネスブックにも認定されていた世界有数の急勾配ボルドウィン・ストリートBaldwinSt.があるほどだ。

オクタゴンTheOctagon

町の中心はオクタゴンThe Octagonと呼ばれる八角形の広場で、中心部のバスロータリーを囲むようにしてレストランやカフェが立ち並ぶ。ファースト教会First Churchや市議会議事堂などの主要な歴史建築をはじめ、博物館、美術館のほとんども、オクタゴンから徒歩圏内にある。“スコットランド以外で最もスコットランドらしい町”といわれるダニーデンの町並みを歩こう。

夜のオクタゴン。市議会議事堂はライトアップされる
セント・ポール大聖堂

ジョージ・ストリートGeorgeSt.とプリンシズ・ストリートPrincesSt.

町を南北に貫くメインストリート。オクタゴンを境に名前を変える大通りだ。オタゴ博物館のある北部はオタゴ大学生をはじめ学生の姿が多く、学生街としての雰囲気が濃い。南部に向かうと数多くのレストラン、ショップ、銀行のほか、オフィスビルも立ち並んでにぎやかになってくる。

オタゴ半島OtagoPeninsula

ダニーデンの東、太平洋に突き出た半島で、貴重な野生動物の宝庫だ。都市とはまったく異なった自然環境が保たれており、羽を広げた長さが3mにも達する世界最大級の鳥、ロイヤル・アルバトロス(シロアホウドリ)やイエロー・アイド・ペンギンの営巣地があるほか、イルカやニュージーランド・ファーシール(オットセイ)などニュージーランドの代表的な海洋生物も多く生息している。野生動物の観察には各社が行っているツアーを利用するのが一般的。

野生動物の観察はエコツアーが盛んなダニーデンの醍醐味

基本情報

ダニーデンへのアクセス
飛行機はクライストチャーチやオークランド、ウェリントンからダニーデン国際空港DunedinInternationalAirportまで、ニュージーランド航空の直行便が運航されている。クライストチャーチからは1日2〜4便、所要約1時間5分。オークランドからはジェットスター航空の直行便もある。所要約1時間50分。便数は少ないが、ジェットスター航空を使ってオーストラリアから入国することも可能だ。長距離バスは南島主要都市からインターシティをはじめ数社が運行している。クライストチャーチからは1日2〜3便、所要約6時間。クイーンズタウンからは1日1~2便、所要約4時間25分。バスはモーレイ・プレイスMorayPl.の停留所に発着する。
URL
www.dunedinnz.com
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