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【イタリア・ナポリ】ああアマルフィされどアマルフィ
2023.10.16
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紺碧の海からカラフルな家々が段丘へと連なる独特の景観が美しいポジターノ。世界中のVIPが休暇を過ごすイタリア屈指のリゾート地だ。白い細い路地には緑があふれ、ギャラリーやカフェ、1960年代に一世を風靡したポジターノ・ファッションの流れを汲むリゾート・ファッションの店が華やかさを添える。
歴史はローマ時代に遡り、9~11世紀にはアマルフィ共和国の一部として繁栄し、16~17世紀には
絹や香辛料の交易でより栄えた。
取り立てた見どころはないが、地中海風の白い路地をそぞろ歩き、リゾート気分を満喫しよう。
高台のスポンダSpondaへと向かう通りからは町と海のすばらしい眺望が楽しめる。
町を背にした浜辺の右からはアマルフィなどへの船が運航している。ソレント寄りのバス停、キエーザ・ヌオーヴァからホテルのある中心部まではかなり急勾配なので、スーツケースなど荷物がある場合は、アマルフィ側のスポンダで下車を。
町の風景のアクセント、鮮やかなマヨルカ焼きのクーポラを頂く教会。10世紀の修道院の付属教会で、見逃せないのが主祭壇のビザンチン風の板絵の聖母子像=「黒聖母」la Madonna Nera。12世紀のある大嵐の日に遭難した船の船員に「Posa! Posa!!(止まれ!)」と叫び、その命を救ったという伝説があり、Posaポーザが転じてポジターノになったという説もある。身廊右の部屋からは浜辺を一望するパノラマが広がる。
有名なカプリ島の「青の洞窟」ならぬ、こちらは「エメラルドの洞窟」。内部はカプリよりもやや広く、白い鍾乳石の柱が目の前に迫り、水深10mの海中にはマリア像やキリスト誕生の像が置かれていたりと楽しさ満点! 小さな入口から内部には手漕ぎのボートで行き、オールをかきあげると水しぶきが光に反射し、洞窟内には歓喜の声が響きわたる。